原題:Onward
2020年の映画
おすすめ度:☆☆☆☆
【一言説明】
父さんの上半身を取り戻せ。
世界が誇るアニメーションスタジオ、ピクサーとディズニーの最新作『2分の1の魔法』。
コロナの影響で、公開がさらに延期になるのかな……と危惧していましたが、そんなこともなくほっといたしました。
主役二人の声を当てるのは『スパイダーマン』ことトム・ホランド氏と、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』は『スター・ロード』ことクリス・プラット氏。
『アベンジャーズ』での共演がきっかけで、私生活でも仲がよいというお二人。兄弟役としての掛け合いもぴったりだったそうな。
……ま、見たのは吹替版なんすけどね。
誠に遺憾ながら、ジモ館(地元映画館)では字幕版がやっとらんのです。ミュージカルでないディズニー映画はいつもそうなのです。残念だなあぁぁ!
もちろん、吹替版の声優さんたちの演技はとても素晴らしかったことを申し上げておきます。
※エンドクレジット後に映像はなかったことをご報告いたします。
[adchord]あらすじ
世界には、かつて魔法が溢れていた。
火をおこし、水を操り、風を呼び。
民衆の、花形スターだった魔法使いたち。
けれど、便利で万人にも扱える科学が発達するにつれ、特別な資質と努力を必要とする魔法は、次第に見向きもされなくなっていった。そして、現代。
父を亡くした二人の兄弟が、古の魔法を復活させようとしていた。イアン「『復活の呪文』……これを唱えれば、一日だけ、父さんがこの世に復活する」
バーリー「よし、やってみようぜ、弟よ!」早速、呪文を唱える二人。
父に会える喜びに、彼らは基本的なことを忘れていた。
何事も、準備運動をしないと足がつるということを……。
※以下ネタバレです。未見の方はご注意を。
感想
というわけで、見事下半身父ちゃんが爆誕することになった本作。
予告編で見たときは、「下半身だけなんて、大丈夫か……? 切り口がR15+指定になってしまうんじゃないか……?」といらんことを危惧していた筆者です。
そんなわけがないよね!
天下のピクサーだもんね!
本来なら☆☆がある部分は、キラキラした青いモヤで代替されるというファンタジックな演出になっていたので安心してネ。
さてさて。
父親を復活させようとしたところ、魔法が中途半端に失敗し、二分の一だけになってしまった……という、ユニークな設定が最大の肝かつ発端となった本編。ストーリーは、至ってシンプルでした。
気弱な弟と奔放な兄の凸凹コンビが、上半身復活に必要なアイテム『不死鳥の石』を探し、24時間の大冒険を繰り広げる、という流れ。
バラバラの個性を持った二人が力を合わせ、ときに衝突し、ときに肩を寄せ合い過ごす中で、それぞれが人生の大切なことに気づいていく……という成長譚。
手堅いなあ、と思いました。
さすがピクサー。安心して見られます。
大冒険と書きましたが、舞台は案外こじんまりとしていました。
半日かけて山に行き、そこから川を下って元いた町に帰ってきてクライマックス。多分、距離的には県一つ分、くらいの印象でしょうか。
冒頭で描かれた壮大な魔法世界からすると狭い範囲ながら、父と子の、そして兄と弟の絆を描くには、ちょうどいい塩梅だったと思います。なにせ魔法が使えるからといって、世界を救うとかそういうわけではなく、救うのは、自分たち家族の絆ですからね。
第二子イアンが生まれる前に、病気で亡くなった父が残した魔法の杖。それを使い、一日限りで彼を復活させようとするも、失敗して下半身のみになってしまった。
残された時間は24時間。夕日が再び沈む前に、もう一つの不死鳥の石を見つけ出し、上半身を復活させなければ、二度と再び父に会うことは叶わない。
子供の時分に見ていたら、ただただ魔法にワクワクしたであろう本作。大人になった今だと、父ウィルデンの気持ちがものすごくよくわかります。
会いたかったんだろうなあ、と思いました。子供のためというより、自分のために、成長した息子たちにどうしても会いたかったんだろうなあ……。
そう思うと、しみじみ目頭が熱くなったんですが……一体、おとんはどうやって『不死鳥の石』を手に入れたのであろうか。
病床の身で。
もう一個があんだけ厳重に守られていたところを見ると、遺品のほうも、かなりな難題があったのでは……と推察されるのですが、案外骨董品として中古ショップとかで売っていたとかですかね。
どちらにせよ、探し出したウィルデン氏ゴイスという話。
色々な年代で。家族、恋人、友人同士。安心して楽しめる娯楽作でした。
面白かったです。
人物紹介
●イアン
本作の主人公。内気で臆病。せっかくの16歳の誕生日に、パーティに呼べる親しい友人もいない、という高校生。
だがチート。
よくよく考えると、2分の1になったとはいえ、『復活の呪文』を初っ端成功させかけるという優秀っぷり。
兄バーリーは、呪文は初歩から順繰りに練習していくのが正しいと主張していましたが、『復活の呪文』は相当高レベルだったんじゃないすかね。
あれでしょ? 回復呪文でいうと、ザオラルじゃなくてザオリクくらいのレベルなんでしょ? それを杖握ってすぐ発動って、天才以外の何者でもないと思うのですが。
でもって、浮かす呪文や空中歩行の呪文など、冒険の過程で順次レベルアップさせ、最終的には稲妻を呼ぶ呪文、『サンダーなんとか』をドラゴンに向かって放つまでに至る。
魔法を使い始めてたった24時間で、人里に降りたら危ないレベルカンスト魔法使いになって帰ってきた。パネぇ。
そんなイアン君。生まれる前に死んでしまった父を理想化しているところがあり、たまたま出会った大学時代の友人から、「ウィルデンは大胆なやつだった……」と聞かされ、どんどん内なるハードルを上げていく。
「父さんのようにはできないよ」と宣うものの、多分父ちゃんは崖を空中歩行できなかったと思うので、十分すごいで、君。
父(の下半身)が復活してからは、彼とやりたいことリストを作成し、夕日が沈むまでに思い出を作ろうと奮闘。けれど、その過程で、自分が望む父とやりたかったことは、全部兄のバーリーと一緒に経験していたことに気付く。
そのため、最期の別れを伝えることができなかった兄に再会の権利を譲り、自分はドラゴンと対峙して勝利する。だが、その際に崩れ落ちた瓦礫に阻まれ、結局、隙間から父の姿を見ることしかできなかった。
このあたりは賛否が分かれそうで、個人的には、せめて一目でもイアンの姿をウィルデンが見ることができたらよかったのでは……と思います。イアンの時間は続くけれど、ウィルデンにとっては最期の時間なわけで。
二人が16歳を越すまで待てと遺言したのは、大人になった息子二人を見たいという気持ちがあったわけだしなあ……。
それでも、ウィルデンは満足して去ったというのが、最後の笑い声によって示されていたので、この奇跡の時間は、やはり逝く者より、残された者のためにあったのだと、ハンカチ片手に思いました。
今回の冒険で、自信と兄弟の絆と、楽しい高校生活を手にしたイアン君。
続編はないでしょうが、短編などで、その後の姿を見られたらと期待しております。
●バーリー
イアンの兄。19歳だが、大学進学を後回しにしているらしい。
で、何をしているのかと言えば、カードゲームで遊んでいる……ように見せかけて、古の魔法の研究をしている……ようで、やっぱり遊んでるようにしか見えない謎ポジション。
弟が清水寺の舞台並の勇気を出して、同級生を誘ったにも関わらず、底なしのバッドタイミングで、痛車によって迎えに来るという、とんでも逆ファインプレーを果たす。
バーリーこの野郎。
その後も、目的の山まで高速道路で一直線のところを、「おそろしの道を行くほうがいいよ。俺の勘がそう告げている」と言って駄々をこねたり、残量を気にせずガス欠になってみたり、弟の呪文集中を善意で邪魔してみたり、明らかにアンタッチャブルな種族に声掛けしてみたりと、とにかく自由気ままな振舞いを見せる。
そのため、温和なイアンも、ついには「あの厄介も……エッフン、エッフン」とごまかす羽目になった。
そのせいで兄弟仲が二度ほど険悪になりかけたのだが、バーリーが最高なのは、まずもって弟にだけ魔法の才能があったと判明しても、まったくやっかまないどころか、全力で応援してくれるという、金色のハートを持っているところだ。
あれだけ魔法だの伝説だのに憧れていたにも関わらず、自分に才能がないとわかったら、フツーなら「なんでお前だけ……」の一言も口にしそうなのだが、彼に限っては、心の底から喜んでくれるのである。
なんつーいいヤツ。
吹替え版で流れるスキマスイッチの『全力少年』は、何事にも全力な、バーリーにぴったりではないかと思うのです。
そんな気のいい兄ちゃんが思い悩んでいたのは、最期の別れをしなければならなかったとき、たくさんのチューブに繋がれた父が怖くて、どうしても病室に入れなかったこと。
ならば……と再会の時間を譲ってくれた弟も最高で、なんだ君たち、素敵な兄弟じゃないの。
多分、ウィルデンが満足そうに笑ったのは、イアンは不在ながら、その不在の理由に心から納得し、また息子たちの先行きに安心したからだったのでしょう。
仲良し兄弟に幸あれ!
●ウィルデン
イアンとバーリーの父親。病気でイアンが生まれる前に他界する。
晩年は、なんとしても成長した息子に会いたいと、魔法に関する研究をしていた。その甲斐あって、ルートは不明ながらも、『不死鳥の石』と魔法の杖をゲット。息子たちが16歳を越したとき、二人に渡すようにと妻に言い残しておいた。
でもまさか、下半身だけで23時間以上を過ごすことになろうとは思ってもみなかったよね。
果たして、本人としてはどんな状態だったのかは想像するしかないのですが、多分、上半身は闇の中にいるような状態で、なんか下半身だけ感覚があるなー、的な。
だからこう、考えることはできるけど、視覚聴覚味覚の情報は一切入って来ないという。
それでも、足の先から伝わる息子の気配は、暗闇にいる彼をどれだけ歓喜させただろうと思うと、またしても目頭が熱くなるのです。
上半身が解放されたのは、わずか数分のことながら、その結果に至るまで、兄弟がどれほど頑張っていたかをちゃんと知っていたから、きっと心から満足して逝ったと思われます。
ただ一つ。長年不思議に思っていることがあるんですが、物語で早世した主人公の親というのは、なぜたいてい老け顔なのか、ということ。
ウィルデンはバーリーが三歳のときに死んだんだし、行っても三十代そこそこなのでは……? なのに、19歳になったバーリーと並んでも遜色ないのはなぜなのか。
ローレルとは年の差婚だったのかしらんと、どうでもいいことが気になるこの頃であります。
●ローレル
イアンとバーリーの母。昔の写真では細かったが、今は健康的な肝っ玉おかんとして、女手一つで息子二人を育てている。
夫ウィルデンが残した遺品に、当初は半信半疑だったが、息子たちを追いかける途中で、マンコティアのコーリーと出会い、魔法の実在を信じるようになる。
でもって、何がどうなったのか、ドラゴンとの戦いにて、突如伝説の剣を振りまわすという活躍を見せるので、驚きで目が点。
強い、強いとは思っていたが、まさかここまでとは……母ちゃんゴイス。
内気なイアンにも、魔法オタクのバーリーにも、深い理解と愛情を見せる、なんともできた女性であります。
結局、復活したウィルデンとは一度も会えなかったけれども、ブロンコという新恋人もいるし、彼女の中では、とっくの昔にけじめがついていたと思われるので、やはり優先されるべきは息子たちということでしょうか。
気の合うコーリーという友人もできたし、御の字なんざんす。
●ブレイジー
イアンのペット。
ドラゴン……らしいのだが、小さくて小回りが利いてかわいい。
冒険についてくるかなと思ったのですが、出番は最初と最後だけだったので、ちょっと悲しい。
●コーリー
伝説の酒場を経営するマンティコア。
石の手がかりを求めてやってきたイアンとバーリーの口車に乗せられ、かつての荒ぶる本性を取り戻し、ノリで自分の店を燃やしてしまう。
その後、やってきた警察と消防の取り調べで、泥酔して迎えた翌朝の後悔みたいな反応を見せているが、本当にどんすんだこれ。店は燃えるは、客はおののくわ、わりと取り返しがつかないんじゃねーのこれ。
だがとりあえず、ぽろっと漏らしてしまった石の在り処で、若者二人が呪いの安食になったら大変と、ローレルに同行し、協力してくれるとってもいい人。
セリフを見るに、もしかして伝説のマンティコアと同一人物=一体何歳……女性に年齢を聞くのは野暮ってなもんですね。
そんな歴史ありの彼女だが、なんと石の呪いに対抗するための剣、『呪いクラッシャー』を、税金が払えずに質屋に売り払ってしまっていた。
やはり、人間が一番怖いものは、お化けでも怪物でもなく、お役所なんじゃないかと思う今日この頃です。こればっかりはどうにもならんのだ。
長い間使っていなかったせいで、背中の翼は飾りと化していたが、ローレルの進言により、再び空中を自在に飛ぶことが可能になった。
ドラゴンとの決戦の場にローレルを送り届けた後は、無事に店も修理し、ワイルドさを売りにした新たなコンセプトで再開した模様。
水を得た魚、みたいな活き活きぶりが眩しい。
●ブロンコ
ローレルの恋人。ケンタウロス。
警察官として、姿を消したイアンたちを追いかけてくる。
母の恋人として、十代の二人からは若干軽んじられているところがあったが、追跡の腕前は確かなもの。道に落ちたナンバープレートを手がかりに、いいところまでイアンたちを追い詰める。
だが、愛車グウィネヴィアを使った特攻により、がけ崩れで道を阻まれ、追跡を断念。
その後は、精神的に成長した兄弟と、いい関係を築けているようです。
●グウィネヴィア
バーリーの愛車。黒いバンで、側面に白いユニコーンが描かれている。
手間暇をかけ、こつこつと修理して、今の姿になったというものの、ガソリンメーターという一番大事なところが直っていなかったため、途中でガス欠のトラブルに陥る。
直しとけや!
バーリーにとってはとても大事な相棒だったが、ブロンコの追跡を振り切るため、エンジン全開で突き出た岩に追突させられ、最後は崖崩れの下敷きになって散った。
そこで役目は終わりかと思いきや、形見のフロントライトがドラゴンの注意を逸らすのに役に立ったりするので、どこまでも主人思いのケナゲンティウス車。
その後、バーリーとイアンの手によって、二号が作られたので、付喪神として新しいボディに乗り移った=ハッピーエンド。よかったね。
●妖精さんたち
イアンたちが立ち寄ったガソリンスタンドで出会う妖精さんたち。
小柄でカラフルな羽根がついており、甲高い声で話すので、かわいい……と思いきや、内外がパンクっており、かわいさから一番遠いポジションにいる種族。
なんでこうなった……。
コーリーと一緒で、羽根がただの飾りと化していたが、高速道路のカーチェイスで窮地に陥ったのをきっかけに、覚醒。見事飛行能力を手に入れ、陸の暴走族から、空の暴走族にジョブチェンジを果たす。
そこで出番は終わり……ではなく、コーリーの前で羽根をはためかせ、彼女の翼を復活させる役目を負うので、陰からグッジョブを送りたい。
そして、世界のどこかには、かわいい妖精もいると信じたい。イエス、アイビリーブ。
●ユニコーン
ザ・思ってたんと違うナンバーワン。
『グウィネヴィア』のイメージ画像はどこへやら。現在は、間抜け顔でゴミをあさる翼の生えた馬と化している。
ほんとになんでこうなったんだ。
●不死鳥の石
魔法の杖の上にかぽっとはめて、呪文を唱えると、あら不思議。死んだものを一日限定で復活させてくれるお役立ちアイテム。
ウィルデンが残した遺品のほかに、高校の近くの噴水に封印されているもう一つがあった。
てっきり本作のオチは、命がけで探した石が、実はすでに発見されていた=ウィルデンが遺した石、だと思っていたんですが、そんなことはなかった。
よく考えたら、病床の身であのドラゴンに挑むのは無理ゲーが過ぎた。
石の封印を解くと、呪いでドラゴンが現れる仕様となっていた。そのドラゴンというのが、建物を破壊した瓦礫をくっつけてできた即席ドラゴン、というのが非常にかっけー。
顔はかわいいのに、パワーは甚大、みたいな。
鱗で覆われたドラゴンよりも、今のこの世にも出現可能感がパなすぎて、きっと子供たちは最高にワクワクするんじゃないかと想像。
中々に凶暴でしたが、ローレルとイアンの活躍により、最後は弱点の力の源を、呪いクラッシャーで突かれて消えていった。
●魔法の杖
ウィルデンの遺品その二。
古の魔法使いが使っていた木の杖。デザインは素朴ながら、身体ぐらいある大きさが存在感を増し増し。まさに木の枝を折ったまま、みたいな無骨さが、逆に魔法使いらしさを助長してかっちょよい。
ドラゴンとの戦いで、本体は海の底に沈んでしまったものの、イアンの手に刺さっていた棘を巨大化させ、もう一本の杖として復活。
その後もイアンの手で使ってもらっているようです。
●カードゲーム
バーリーが愛好している、古の伝説に乗っ取ったゲーム。
「ここには古の英知が詰まっている」と言う通り、書かれた呪文を実際に発動できるばかりか、『不死鳥の石』を探す抜群の手がかりとなった。
……考えようによっては、かなり危険な代物のような気がする。悪用ダメ、ゼッタイ。
●おそろしの道
『不死鳥の石』がある場所までの手がかりが残された道。
高速道路でショートカットを主張するイアンに、「俺の勘」と根拠のない反対をバーリーが繰り出した。
結局、道の途中にある鳥の像を追っていくことでしか、石にはたどり着けなかったため、バーリーの勘は当たっていたわけだが、そこから行きつく最終的な在処が、イアンの高校という元の場所だったため、誤解した二人が喧嘩する羽目になった。
けれど、石の隠し場所である噴水も、バーリーの抗議行動によって現存していたわけで、持っているという点では、バーリーもイアンに並ぶ恵まれっぷり。ゴイス。
●24
終わってから思ったんだけど、バーリー、寝てなくね……?
おそろしの道の道中で、イアンとウィルデンは寝てたっぽいんですが、バーリーは運転しっぱなしだったような……。
ある意味、研究に没頭して、寝食を忘れる科学者みたいなもんだから、平気だったんでしょうか。とんだジャック・バウアーです。
●監督
ダン・スキャンロン氏。『モンスターズ・ユニバーシティ』の監督も務めていらっしゃるそうな。
大変面白かったです。次回作を楽しみにしております。ありがとうございます。
↓サントラが出ております。英語版主題歌も名曲でございます。