映画『ドント・ブリーズ2』ネタバレ感想。伝説の激強じいちゃんが帰ってきた。

ドント・ブリーズ2 映画 サスペンス

原題:Don’t Breathe 2
2021年の映画
おすすめ度:☆☆☆☆
前作よりグロい度:☆☆☆☆☆

【一言説明】
じいちゃん無双ふたたび。

2016年に新感覚ホラーとして人気を博した映画『ドント・ブリーズ』
『荒野の誓い』のスティーヴン・ラング氏演じる老人が、兎にも角にも大暴れだった作品に、なんと続編が。

これはもちろん見る一択!
主演はもちろんラング氏が続投ダヨ。

※エンドロールの最後にとっても重要な映像が映るので、きちんと終わりまで見るとよろしいのです。

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あらすじ

最凶のじいちゃん無双から、早八年。
かつての修羅こと全盲の老人ノーマンは、一人娘のフェニックス、愛犬のシャドーとともに、人里離れた一軒家にて、静かな日々を送っていた。

だがある日、街に出たフェニックスを一人の男が目に留める。

「かわいいね……お嬢ちゃん」

アレな台詞を吐きながら、フェニックスに完全ロックオン状態となった男レイラン

果たして、彼の目的は何なのか?
ノーマンは娘を守り抜くことができるのか?
仁義なき戦いが、今始まる……!

※以下ネタバレです。前作『ドント・ブリーズ』のネタバレも含みます。未見の方はご注意。

 

 

 

ドント・ブリーズ2 映画

感想

一作目の超絶展開に度肝を抜かれて早五年。
あの老人が。
なんと主役で。
続編として帰ってくる。

しかも、今回は娘を守る守護者ポジだと言うじゃないですか。

大丈夫なのか?
あのじいちゃんだぞ?
そんなヒーロー属性に据えて、観客の共感は得られるのか?

……と色々心配を抱えて劇場に足を運んでみれば、あら面白い。
ノーマンもさることながら、敵の無法者集団も徹底してドクズに描き、純粋に善と呼べるのはフェニックス(&わんこ)のみ、という姿勢を貫いたため、必然、彼女に庇護を与えようとする側を応援する形に。
それが途中で何度もひっくり返るため、最後までハラハラできて面白かったです。

ただ一点。
控えめだった前作と比べ、なぜか今回はグロの瞬間風速が既定値を振り切る箇所多々ありで、苦手な人は警戒して挑むがよろしいかと思われます。
耐えられないほどではないけど、本作と続けて『スーサイド・スクワッド”極”悪党、集結』を視聴した筆者は、若干食傷気味になったヨ。


以下、お話の流れざんす。

1.あのドン引き強盗事件から八年。
盲目の老人ことノーマン・ノードストロームは(そんな名前だったんダネ)、人里離れた一軒家にて、愛犬シャドー&一人娘のフェニックスと暮らしていた。
曰く、「わしは火事で妻を失ったので、娘のお前はゼッタイタイセツにする」=家に閉じ込め、日々サバイバル特訓させる。
それは虐待と言うのでは……。

だがそれよりも気になるのは、果たしてフェニックスはどこ産かということ。
八年前の時点で、ノーマンは独り身。だがフェニックスはどう見ても八歳以上。
ノーマンよ……お前はどこでこの子を仕入れて来たんじゃい。
多分、前作の主人公関係ではなかろうが。年齢が合わないしぃ。

2.束縛が過ぎる父に辟易するフェニックス。仲良しの元軍人女性ヘルナンデスの計らいで、火事で焼け落ちた実家に出向き、亡き母親への花を捧げることに。
だが、誰もいないはずの家の中で気配がし、慌てて逃げ出すフェニックス。
  ↓
最近、街では幼い子どもが消える事件が頻発。自分も気をつけなと思いつつ、トイレに寄った彼女の前に、レイランという名の怪しい男が立ちふさがる。
ここ女子トイレだぜ、おいちゃん。
  ↓
シャドーの登場で事なきを得るフェニックス。
だが車で後をつけられ、その晩、謎の武装集団に襲撃を受けることに。
  ↓
まずはヘルナンデスが犠牲となり、続いて家の外にいたシャドーが餌でおびき出される。
  ↓
おい、犬はやめろ。
犬には手を出すな。
  ↓
犬には! 手を! 出すな!
  ↓
ク●がぁーーーーーー!
以降、ノーマンによるいかなる殺戮にもだブァァーーーーカ!

3.武装集団と激しく交戦するノーマンとフェニックス。
優勢になりーの、劣勢になりーの、互角に立ち回りーのした後で、突如敵の親玉レイランが爆弾を投下。
「I’m your Father」
  ↓
なんと八年前の火事の際、一人逃げ出したフェニックス(本名タラ)をたまたま見つけたノーマンは、これ幸いと彼女を誘拐 → 自分の娘として育てていたことが発覚。
怪しい臓器売買組織の長かと思われていたレイランは、彼女の実の父親だったのだ。
  ↓
一転して、レイラン=正義、ノーマン=悪の図式となった現場。
勢いを増したレイランにより、フェニックスは連れ去られ、家には火を放たれ、かろうじて生き残った老人はひたすらに慟哭する。

……うん。
なんか。
これでよかったんじゃないかな……?

悪と思われたレイランも、自分の娘を取り返しただけだし……。
なんというか……やっぱりな……って感じだし……。

4.だがしかし。
『ドント・ブリーズ』シリーズの肝は、悪VS悪。クズVSドクズ。
前作ではドクズの位置にいたノーマンだが、なんと今作はレイラン側がそれを上回った。
  ↓
父の占拠する廃ホテルにて、死んだと思われていた実母と再会したフェニックス。
「生きていてよかった」
八年ぶりの娘をしかと抱きしめる母ジョセフィン
「これで……これで、ようやく心臓移植ができる」
再会後数分足らずで、超ド級の耳疑い発言をかますレイラン夫婦。
  ↓
曰く、レイランたちの本業は麻薬の製造販売。だが八年前の火事で、製造担当のジョセフィンが心臓に重大な損傷を負う → 回復には、直系家族の心臓ドナーが必要 → 死んだと思ってた娘が生きていてラッキー! 移植しよー!

助かったはずが、とんだ窮地に追い込まれたフェニックス。
こうなると、さっきまで「そらみたことか!」状態だったノーマンさんに望みを託さざるを得なくなる。
果たして盲目のノーマンは、敵の本拠地を突き止め、彼女を救うことができるのか……?

 

なぜこの映画はまともな人間が出てこないのか。
なんというか、レイラン夫妻の清々しいドクズっぷりに、立ち上がって拍手を贈りたくなった次第です。

今宵、正義はわれにあり! 
頑張れ、ノーマン!
負けるな、ノーマン!
それまでとまどい気味だった観客も、これで心置きなくじいじを応援できるのさ!

とっても面白かったヨ!

人物紹介

●ノーマン・ノードストローム
本作の主人公。おなじみ目が見えないけど超強いじいちゃん。
前作では悪側の立ち位置にいたのに、今作では娘を奪われる父親ポジに納まる。
……かと思いきや、やはり略奪者だったことが判明。観客を悲観の渦に巻き込む……わけではなく、「ダヨネェ」という脱力系の感想しか産まないところが激しくあっぱれ。
今回は無力な若者ではなく、ゴリッゴリの荒くれ者達が相手なため、バシバシと音を立ててくれ、バシバシと派手なアクションで打ち取ることができる=グロ度が増した。
なんでや。やめれ。

一度はフェニックスを奪われ、足取りを完全に見失う。
だが実の親だったわけだし、このまま奪い返さないほうが彼女のためなんちゃう……? となった観客の心が、「心臓移植イエー!」で完全にレイラン夫妻から離れたタイミングで、敵の本拠地到達の手段を得るという、神がかった演出が入り、否が応でも応援せざるを得なくなる。
このときの観客の心理は、ノーマン=ヒーローではなく同じ悪ならこっちの悪のがマシという、ただただ比較検討した結果である。
目くそ鼻くそとも言う。

そんなノーマンだが、本作でも音を頼りに戦う戦法は健在。
特に水面に横たわり、敵の起こした波紋を手がかりに銃弾を放つシーンは白眉のカッチョ良さ。
この際、波紋を起こさなかった一人を撃ち損じ、もしも相手が撃ってきたら一巻の終わりだったという、決して無敵ではないバランスの取りどころが素晴らしい。

満身創痍となりつつも、遂にはレイラン一味を壊滅状態へと追い込み、フェニックスを救出。
だが駆け寄る娘を押し留め、「近寄るな! 私は……怪物だ」と過去に犯した己の所業を振り返る。
作中屈指の感動シーン……なのだが、思い浮かぶ感想は、やはりというか、「ダヨネェ」
決して手放しで同情はできないのだが、ノーマンが経験したであろう壮絶な過去を想像すると、こうなったのも已む無し……となる……ような……? どうだ……?

悲惨な戦場で過ごし、文字通り光を奪われ、でもって帰還すれば理不尽な事故で娘を奪われ。
せめて住んでいた場所が賑やかで人情味あふれる町中だったらよかったものの、実際は半ばゴーストタウンと化したデトロイト。そこを唯一人、光もなく生きなくてはならない。

だからこその、『娘』への執着。
だからこその、『娘』を手放す決断。
個人的には、よう決断したとエールを送りたい。

で、レイランに腹をぶっ刺され、ついに年貢の納め時……とばかりに力を失って垂れた手。
エンドロールの最後の最後で、わんこがやってきてその手をなめるという。
多分、指が動いたりはしなかったはず。
でもこれ……あるで。
三作目、あるで。
激しくウェルカムな筆者であります。

●フェニックス
ノーマンの一人娘。生まれつき、一房だけ白い髪の毛が生えている。
八年前の火事で母を亡くし、お前だけは失いたくないという父の命で、学校にも通わず、日々対暴漢向けの訓練を受ける不憫な子。
おとんには、この世が一体どんな風に見えているんだ。
ふつーは襲われたりしないだろ。
  ↓
襲われた。
しかも、ぐうの音も出ない武装集団にである。
マジカヨ!

……と思ったら、原因は先述のようにノーマンにあり、後ろ暗いことがあったからこその訓練だったことが判明。お前……となったのもつかの間、なんと両親の目的は彼女の心臓
命のかかったジョセフィンはともかく、父親であるレイランはなんで『娘<<<<<<妻』なんじゃい。
多分に『麻薬の製造係』という理由はあれど、最期の反応を見るに、やはり妻に深い愛情があったのでしょうか。

てっきり、臓器を狙う犯罪組織に目をつけられた……と思いきや、実は八年の時を経て見つけた愛娘を救出に来た父……に見せかけて、なんと愛する妻のため、娘の心臓を生きたまま掻っ捌き、移植したろと目論むドクズだった&八年間父と慕っていた男こそが誘拐犯だった……という、常人なら百回くらい心が折れてもおかしくない境遇に立たされながら、しかし最後は実の親を背後からぶっ刺して育ての親を救うというアクションを繰り出し、かつ孤独な老人の今際の際に許しを与え、さらに自身はいい感じの仲間がいそうな孤児院に籍を置き、しかも最後に名乗る名前は『タラ』ではなく『フェニックス』を選び取るという。
人かと思ったら、とんだ天使だったナイスガールである。
あっぱれが過ぎる君に幸あれ。
続編できても出てきたらあかんよ。

●シャドー
前作より引き続き登場の、ノーマンの愛犬。
『1』では主人公の脱出を阻む邪魔者ポジションだったが、よく考えると侵入者から主人を守っていただけであり、懐いた相手には忠実な、非常にKAWAIIわんこであることが発覚。
よしよし、今回もノーマンのサポートをよろしく頼むよ……なんぞと思っていたら、極悪非道な武装集団の手にかかり、序盤で悲しいことになってしまった。

よし、殺せ。
どいつもこいつも37564だ、ク●が!

その思いはノーマンも同じだったようで、レイラン一味のアジトに乗り込んだ際は、「これはシャドーの分!」ときっちり落とし前をつけてくれたのだが、だからといってスカッとしかたというとそんなことはねーんだズラ。
別に☆☆☆しなくても、前作と同じで薬で眠らせたことにしとけばよかったんじゃないすかね。
でもって、敵の遺留品の臭いを嗅がせ、本拠地までの道案内をさせたらよかったんじゃないすかね!
何も新しいわんこ出さなくてもね!
ク●めが!

もちろん、シャドー君役のわんこは今日も元気に生きているわけで、それを唱えて心の安寧を得ようと思います。

●レイラン
本作のドクズ担当。
初っ端の登場が女子トイレという、好感度だだ下がりなムーブをかまし、かつどう見てもお前らが巷で話題の子供誘拐犯だろーがという雰囲気を醸し、しかも本作の数少ない良心であるシャドー&ヘルナンデスの命を奪うという凶行を見せ、極限までヘイトが溜まったところでネタばらし → 実は父ちゃんでした!

善悪の定義をひっくり返す展開は面白かったものの、いくら娘奪還とはいえやりすぎじゃね? 別にヘルナンデスに手をかけなくてもよくね? と疑問符だらけだったのが、結局は麻薬製造業を営む犯罪者たちであり、しかもフェニックスを求める理由が根限りアレであることが判明。
株価が下落どころかマイナスに突き抜ける結果となった。

自身の一房だけ白い髪の毛を指し、「ほら、父ちゃんだよ」とのたまうが、彼ぐらいの年になると、白髪が混じるのは当然ではあるまいかというツッコミは多分野暮。

妻ジョセフィンを救うべく、無敵じいちゃんと張り合うものの、「私の世界を見せてやる」と指で眼球を☆☆☆され、てっきり死んだと思って安心していたら、油断したノーマンの腹を刃物でぶっ刺して致命傷を与え、けれど最後は実の娘の手によって背中を刺される → プールの底に落下して死亡という結末に。
だが誰も同情しなかった。
悪役としては実にあっぱれ。

●ジョセフィン
死んだと思われていた、フェニックスの実母。「飛んでけ、飛んでけ~」的な思い出の歌を歌いつつ登場。
本来なら親子の再会という感動シーンなのだが、声が病のせいでかすれてる&廃墟気味のホテルという舞台装置から、若干ホラー気味 → その後の「心臓くれてありがとう」が、最早完全にホラー。怖いってレベルではない。
フェニックスに幼い頃の記憶はないが、多分ネグレクト、もしくは虐待気味な生活を送っていたのではと推察される。

睡眠薬を注入、いざ心臓移植! → 途中で目を覚ますフェニックス → 「ここ(ホテル)は設備なくて心臓のフレッシュさを保てない。仕方ねーから、生きたまま取り出すよ」と耳を疑う台詞を聞く羽目に。
鬼畜か。
生きたまま胸掻っ捌かれたら、痛みでショック死とかしそうなもんなんですが、その場合心臓が無事でいられるのかは定かではない。

幸い、ナイスタイミングで停電させたノーマンの手により事なきを得、殺虫剤の煙幕に動揺したレイランが銃を乱射 → ジョセフィンの心臓付近にクリーンヒットし、夫妻の邪悪な計画は幕を閉じる結果に。

生き延びたい気持ちは分かれども、娘を犠牲にするのはアカンのだズラ
しかもDNA鑑定とか、ドナー鑑定とか、色んな手続きをすっ飛ばし、いきなり胸掻っ捌く気満々なんですが、もしも適合せんかったらどうするつもりだったのだろうか。

●わんこ
レイラン軍団の犬。初登場時はかなりの悪っぽい印象だったが、亡きシャドーへの愛情を思い出したノーマンは、とどめを刺せず。
さらに火事から助け出してくれたこともあり、ノーマンに親愛の情を示すようになると、なんだね、君も結局主人の命令に従っていただけかね……という、前作のシャドーポジであることが判明。
「おうちに帰りんしゃい」というノーマンの勧めに従い、いそいそと彼を敵の本拠地へ案内してしまう → 激高したレイランに発砲され、離反を決意 → がぶりとやる → ラストシーンへ。

てっきり、ノーマン亡き後はフェニックスを主人と慕い、彼女と一緒に孤児院に向かうシーンが挟まれると思ったので、なんで犬を出さんのじゃい! 犬はどうしたんじゃい! とやきもきしとったんですが、最後の最後で、ノーマンの新相棒ポジに収まったのでホッ。

だがシャドーを死なせたことは納得していない。
ダブルわんこでもよかったんじゃないすかね! 両手に華的なね!

●ヘルナンデス
ノーマンとフェニックスに親切にしてくれる、退役軍人のお姉さん。強く、優しく、美しくという、三拍子そろったナイスウーマン。
本作の悲劇は、彼女が親切心でフェニックスを元実家に連れて行ったことが発端となった。

おそらく、フェニックスと一緒にいた=ノーマンの仲間的な認識をされたため、ノーマンよりも先に襲われ、あえなく死亡。
何も彼女を殺さなくてもよかったのでは……と当初は思ったのだが、よく考えると、視聴者と違いノーマンは『フェニックスがさらわれたのは、心臓ドナーにされるため』という事実を知らない。
じゃあなんでレイラン宅に乗り込んでったのさ? といえば、シャドーとヘルナンデスを殺されたことに対する報復という、悪党なりの正義があったわけで、決して誘拐した少女を奪い返しにいったわけではない。……多分。

憎き下手人であるヒャッハー兄に対し、ノーマンは彼女のキーチェーンを喉に飲み込ませて倒すという、ナイスな仇討ちをしてくれる。

●ラウル
レイランの荒ぶる手下たちの一人。
女性と子ども、動物には手を出さないという悪党なりの正義を持ち合わせており、犬がいながら火を放つ、幼い子どもの心臓を奪うというボスの決定に難色を示す。
上述の水面波紋ショットの際は、一人だけ動かなかったため銃弾に狙われず、無防備となったノーマンを倒す機会があった。だが結局は、盲目の身で単身乗り込んでた老人にフェニックスの救出を任せ、自身はおそらくホテルを去った。
本作の数少ない生き残りの一人。
やはり子供と犬を大事にする人は違う。
悪党諸君は、これを教訓に我が身を省みるとよいと思います。

●パツキン兄弟(弟)
じいじ宅ガレージにて、口を接着剤で☆☆☆され、物理的にドント・ブリーズ状態にさせられた青年。間一髪、駆けつけた兄が、尖ったもので頬を突き刺し空気穴を作ってくれたおかげで呼吸が可能となり、事なきを得た。
兄が刃物を構えたときは、てっきり医療ドラマでよくある『首にボールペン突き刺して気道確保』をやるんだと思ったら、どっこい頬だった。
これを見るに、呼吸するのは別に口からに限らなくてもイイらしいのだが、やはり筆者は口からがいいデス。頬からとか嫌デス。

だがこの弟君、そんな目にまで遭って生き延びたのに、その後サクッとノーマンに倒されてしまうのであった。

●パツキン兄弟(兄)
ヘルナンデスを手に掛けた下手人。まだ半人前そうな弟に比べ、どちらかといえばヒャッハー属性を持つ。
一度は弟を救出したものの、再びノーマンの手によって、今度は息の根を止められてしまう → 「ゼッタイユルサナイ!」。
どの口が案件。
それはノーマンも同じだったようで、彼女のキーチェーンを喉に押し込まれる → 息を吸おうとあがく呼吸音で場所の見当をつけられる → 手にしたハンマーで☆☆☆というナイスムーブによって討ち取られた。

●外科医
ジョセフィンの手術のため、金で雇われた心臓外科医。
突如乗り込んできたノーマンを見て、「私は逃げるぅ」と弱腰になったあたり、裏世界の医者というよりは、急遽お金が必要になったもしくはレイランに弱みを握られて仕方なく系の、巻き込まれ型キャラである模様。
麻酔が不十分であったのか、手術直前に目が冷めたフェニックスに対し、「ここって設備が悪いから、心臓をフレッシュな状態で取り出さないといけないんだよネ」とのたまう。

単身心臓移植手術に挑む姿勢を見るに、腕は確かだ……と言ってやりたいが、麻酔の分量を間違っているわけで、正直ヤブなのでは……と思わないでもない。
フェニックスが生きたまま掻っ捌かれず、本当によかったデス。

●ロッキー
前作の主人公。
てっきりフェニックスは彼女の娘、もしくはどこかで出番があるのかと思っていたが、名前すら登場しなかった。
だがそれで御の字。妹と二人、元気にしているであろうか。

●ノーマンのおうち
前作と同じうち……? と思って一作目を見返してみたが、どうやら違うようです。
お引越ししたにしても、同じデトロイト市内なのかしらん。

●監督
ロド・サヤゲス氏。前作の監督さんは、脚本で参加されているそうです。
とても面白かったです。もしも三作目があるのでしたら、首を長くしてお待ちしております。ありがとうございます。

↓本作はAmazon Prime Videoで好評配信中。無敵じいちゃん無双をその目で確かめよう!

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人気のない郊外の古びた屋敷に住む、ある盲目の老人。彼はその屋敷で一人の少女を大切に育て、二人だけで静かに暮らしていた――その男こそ、8年前、強盗に押し入られた被害者として生きているが、実は強盗団を惨殺した過去をもつ、あの盲目の老人だった・・...

↓前作もAmazon Prime  Videoで絶賛配信中! ポスター上部の白目をむいている人が本作の主人公だというこの事実。

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