映画『ドクター・スリープ』ネタバレ感想。キング感たっぷりの正式続編にてホテルの凶悪さを再認識。

原題:Doctor Sleep
2019年の映画
おすすめ度:☆☆☆☆

【一言説明】
ホテル最凶。

ドクター・スリープ 続編

名優ジャック・ニコルソン氏が大暴れした前作『シャイニング』から四十年。その正式な続編となる『ドクター・スリープ』が公開されました。
折しも12月1日は『映画の日』でしかも日曜日。ひゃっほうと劇場に向かってみれば、普段はそうでもないジモ館(地元映画館)が大賑わい。なんだよみんな『ドクター・スリープ』見に来たのかよ奇遇だなと思ったらそんなことはなかった。
アナ雪2だった。
ですよね。

主演は筆者大好きユアン・マクレガー氏。そして彼と対立する怪しげな女性役に『グレイテスト・ショーマン』のレベッカ・ファーガソンさんが出演されています。

※エンドクレジット後に映像はないよ!

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あらすじ

雪山にそびえ立つ『オーバールックホテル』にてダニー少年がひでー目に遭ってから早四十年。
いい感じにおっさんと化したダニーことダン・トランスは、『シャイニング』とは名ばかりの有難くもない力のせいで、アル中に苦しむ辛い日々を送っていた。

このままではいかん。
おとんと同じ道を歩んでしまう。

意を決した彼は新たに移り住んだ街でアルコールを断ち、まっとうに働き始めた。
穏やかな日々に幸せを感じるダン。
だがしかし。『シャイニング』の力を求める怪しい集団が、彼とその知り合いの周囲で危険な動きを見せ始めていたのだった……。

※以下ネタバレ。前作『シャイニング』とマクレガー氏つながりで『ゴースト・ライター』の結末もネタバレしています。そして若干のホラー的表現が含まれますので注意願います。

 

 

感想

『スター・ウォーズ』のオビ=ワン・ケノービ役を筆頭に、筆者大好き俳優の一人であるユアン・マクレガー氏。出演作は多岐にわたり、オビ=ワンはもとより『ジャックと天空の巨人』のエルモントなど、時には頼りがいのある役を演じていらっしゃるわけですが。
氏の真骨頂は、『なんか不穏な出来事に巻き込まれ、主役故に本人ががんばらないと事態が解決しない立場に置かれるが、絶妙に頼りないフツーのあんちゃんorおっさん』だと思っております。
『ゴースト・ライター』とか『インポッシブル』とか『砂漠でサーモン・フィッシング』とか。『インポッシブル』に至っては、一家の大黒柱なのにガチ泣きしちゃってますからね。かわいそうになるくらいにね!

だから不穏中の不穏な展開が予想されるであろう本作において、マクレガー氏が主役=ダニー。
ダニー大丈夫か? とかなり不安でありました。
加えて原作がスティーブン・キング氏。
同年公開の『IT/イット THE END』にて「お前の小説、結末が最悪」と自虐ギャグをかましていた御大故に、ぶっちゃけ「なんか……死にそうだな……」と予感しておりました。

   
案の定死んだ。
ダニー死んだ……。

なんでだ!

映画がとても面白かったゆえに、なんというかめちゃ悔しい。『ゴースト・ライター』の時もそうでしたが、なんで主役が死ぬのだ!
『ゴースト・ライター』に至っては、なんと自転車に乗るマクレガー氏というお宝映像をかまし、「これは筆者コレクションに加えよう」と思っていたら最後に主役が死んでク●が! ってなるし、本作は本作でスティーブン・キング氏臭がぷんぷんして、「うわぁ~~~、キングだあぁ~~~~っ」っていうキング氏原作映画を見た時のいつものアレになったんですが面白かったので、途中まで「ゴースト・ライターは駄目だったが、これは筆者のコレクションに加えてもよさそうだな」と思っていたら結局最後に主役が死んでク●が! ってなったのでなんかもう……
キングだあぁ~~~~~っ!

なんなんすかね。
大作家になる前もなった後も、とにかく癖というかアクの強さというか、一フレーズでも読めばこれはキング氏やで……! とはっきりわかる輝くものを持っているというか……あっ、なるほど。輝くもの=つまりは『シャイニング』
とかそういうことを言いたいわけではないのですが、昔キング氏が子供向けのファンタジー小説(『ドラゴンの眼』)を書いたというので「ほー、キング氏が」と期待して読んだら、冒頭だけで溢れんばかりのキング氏臭がしてヒェッとなったのを思い出したというか、でもこんだけ映画化されてるしなんだかんだで見ても読んでも面白いのでやはりキング氏は偉大だなあというか映画でなくてキング氏談義みたいになっとりますが、とりあえず全体としてはとても面白かったです。
麗しのレベッカ・ファーガソンさん演じるトゥルー・ノットのリーダー、ローズ・ザ・ハットの存在感と恐ろしさ、禍々しさはハンパなかったですし、じゃあ彼女が無双するのかといえばそうではなく、13歳にしてダニー並の輝きを持つ少女アブラが彼女たちにかなり肉薄して追い詰めていくという展開は手に汗握りました。
途中に挟まれる『シャイニング』でも使われた重低音の効果音。ドン、ドクン、ドォンと要所要所で鳴らされ、腹の底にいや~~~な感覚が漂うこの不協和音。

そして満を持して登場するオーバールックホテル。
152分ある本編のうち、登場するのは100分を超えてからという真打っぷり。
ためにタメてのご登場だっただけに、ダニーが足を踏み入れた際はひゃっほうと叫びたくなりました。
変わってないわ~。
前作では散々な目に遭わされたホテルが、対ローズ戦における切り札だというのも心底アツい。

ダニーが死ぬ件に関しては、冒頭でハロランの幽体が登場し、「いつか君も誰かに教える日が来る」と言ってたのでまあ予感できたとはいえ、とりあえず原作本が手元にあるので読んだら追記したいと思います。原作だとホテルは『シャイニング』時点で燃えちゃったはずなんでどうなっとるんでしょうね。

ホラーゆえに万人におすすめはできませんが、ホラー描写はほとんどないので怖がりな方でも大丈夫です。ただ映画中盤にて、十歳くらいの少年がひでー目に遭う描写が結構な時間をかけて映されるので、苦手な方は辛いかと。
このご時世にようやったなと思わないでもないけど、子どもは駄目でしょう。外道が。

人物紹介

●ダン・トランス(ダニー)
主人公。前作でひでー目に遭ったかわゆいダニー少年がおっさんになって帰って来た。とくに序盤はアル中真っ盛りで髭ぼーぼーのよれよれなビジュアルのため、あのかわいい少年がこんなになっちゃって……と思わずにはいられないのだが、後半はこざっぱりした美中年になる。
転居したアパートの部屋の壁が黒板になっており、そこに超強力な輝き=シャイニングを持つ少女アブラが念能力で「HELLO」と書き込んだのを機に、彼女と交流を深めていく。
彼本人も子ども時代は超強力なシャイニングを有していたが、年をとって緩和されたのか中盤までは特にこれといった活躍がない。
が、ローズ率いるトゥルー・ノットとの闘いが激戦化してくると、いよいよ本領を発揮。猟銃にてトゥルー・ノットたちを次々と撃ち取っていく……ってそうじゃない。
なんだよ、結局物理かよと思うなかれ。どうやら窮地に立たされないと本領を発揮しないタイプらしく、アブラがクロウに拉致された際はなんとアブラの肉体に入り込み、ハンドルを遠隔操作して自損事故を起こさせるというファインプレーを見せる。
やればできる子=YDK!
……と見直したのもつかの間、最終決戦地となるオーバールックホテルでは斧を構えてローズを待ちかまえるものの、いざ対峙してみれば完全に迫力負けしており、超頼りない。
そして案の定、能力者とはいえ女性相手の肉弾戦にてたやすく敗北、階下まで投げ落とされた挙句に足を切られるという有様を見せる。
よ、弱ぇ……!
ローズ曰く「大人になると色々汚れて輝きは薄くなる」そうなのだが、さすがは主役。ローズをして未だ「なにこれすごい」と言わしめるほどの輝きを有する。
馬乗りになった女性に褒められる……一見すると何やらアッハーン☆な空気を醸すように思われるが、実際には生命力を貪り食われているのでエグッ。
一気に窮地に陥ったダニーだが、彼にはチノ=リ(地の利)があった。
かつての仇敵=ゴーストたちを味方につけ、見事ローズを撃破してドヤ顔を披露してみせるが、お前はほとんど役に立っていないじゃねーかなどと言ってはイケナイ。
でもって案の定ゴースト軍団に身体を乗っ取られ在りし日のジャック状態になるのだが、アブラの呼びかけによって自我を取り戻す。ゴーストたちに負けそうになりながらもボイラーを過熱させ、最終的には燃え上がるホテルと運命を共にした。
その後はハロランのように幽体としてアブラの前に時々現れている様子。
死の間際には母親ウェンディが迎えに来てくれたし、めでたしめでたし……ってどこがだ。別に死ななくてもヨカッタんじゃないですかね。

ちなみにタイトルはダニー自身を指している。死の気配が見える彼が、勤め先のホスピスにて臨終間際の患者に付き添うようになり、そう呼ばれたのが由来。
最後はドクターどころかミスター・スリープになっちまったがな!

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●アブラ
もう一人の主人公。豪邸に住む13歳の少女。
5歳の時にはすでに強力なシャイニングを有しており、能力を使ってダニーを探し当て、彼の部屋の壁に「HELLO」と書き込んでみせた。
その8年後、トゥルー・ノットたちの凶行を現在進行形で感じ取った際、絶叫と共に『REDRAM』の文字を壁(もちろん自室ではなくダニーの部屋のだYO!)に再び刻み込む。が、同時にローズにもその存在を察知されてしまい、命を狙われるきっかけを生んだ。
年齢を考えれば怯えて当然なのだが、なんと彼女を探ろうと頭の中に入って来たローズを逆に罠にかけるという女傑っぷりを発揮。どこぞの主役とは雲泥の差。
箪笥に指を挟まれてもがき苦しむローズを前にし、「もっと痛いといいのに」的な言葉を投げかけるなど若干サイコさん……ではなく、彼らの所業にひどく憤っていたことが察せられる。

その後は自身の気配を分散させ、追ってきたトゥルー・ノットたちを誤った場所に導く手助けをするも、一人別行動で自宅に侵入してきたクロウに父親を殺され、自身は拉致。
だがローズの元へ向かう車中にて毛ほども怯えないという全身肝っぷりを発揮し、ダニーの活躍によって車外に投げ出されたクロウの死を看取る際には「うんと苦しめばいいのに」とやはりサイコな態度を見せるのでこの子怖っ。

オーバールックホテルの決戦では、さすがに直接ローズと殺り合うことはなかったが、もしかしてアブラが参戦してくれてたらダニーは死なずに済んだかもしれんのではと思うくらいに女傑。
無事に家へ帰った後は、自身の力について母親に打ち明けて終わりとなった。ハッピーエンド。
……ですよね? もう続編はいらんぞなもし。

●ローズ・ザ・ハット
不老集団トゥルー・ノットのリーダー。いつも帽子を被っている見目麗しい女性だが、超怖い。前作で観客を震撼させた血の洪水廊下を鼻で笑って通り過ぎるという全身肝人間2状態を披露する。
そこは怖がってあげようよ! 多分廊下さんが後ろでがっかりしてたで!

トゥルー・ノットはダニーやアブラのようにシャイニングを持った子供たちの生気を糧としており、そのおかげで数百年もしくは数千年に及ぶ長い時を生きている。
だが生気=生命力なので、当然吸い取られた子どもたちは死んでしまう。しかも苦しめれば苦しめるほど生きのいい生気が出て来るというのが彼らの理屈であるため、その手口たるやドのつく外道の所業となる。
そんな彼らも不死ではない。生気が足りなくなれば老いて死ぬし、銃などの物理的損傷を受ければ普通に死ぬ。
アブラやダニーのように、集団の中で抜きんでた能力を持ったローズだが、アブラのほうが力が強力なのか何度も敗北。ついには仲間をすべて討ち取られるという目に遭い、復讐の鬼と化す。力を得るため、魔法瓶の中に保存してあった生気をすべて吸い、バリバリにキメて最終決戦の地へとやって来た。
が、相手が悪かった。
有象無象の魑魅魍魎たちが闊歩するホテルは伊達に大勢の血を吸ってはいなかった。ローズの方が年上だろうと踏んだ場数はこちらが上とばかりに、前作で大暴れしたゴーストたちが大集合。ローズに群がり生気をすべて吸い尽くし、哀れ彼女は塵となって飛散してしまう結果となった。
ホテル最凶!

●オーバールックホテル
第三の主人公。予告編で超思わせぶりに「出るで~~~、俺たち出るで~~~~」と匂わせていたわりに、100分超えないと出てこないもったい付け屋さん。
が、待った甲斐があった。
双子に始まり、血の吹き出る廊下やホールに付属したバーでのやり取り、ジャックが迷い込んだ雪の迷路、237号室……などなど、とにかく前作を見た人には感涙ものの面子が再現され、「出た~~~~」ってなった。約束は守るタイプ。

もうとっくの昔に廃墟となっていたはずが、愛しのダニー坊やが再度足を踏み入れた途端にシャンデリアの明かりを灯しちゃったりする健気……もとい性格悪子さん。
やはりというか、ローズを食べた後はダニーを乗っ取って悲劇再びを実践しようとするが、抵抗したダニーの活躍により炎に包まれて浄化された。
その際、なんか炎の中から「ぬぎゃー」的なホテルの叫び声が聞こえる演出があったような気がしたが多分気のせい。キコエナイ。
炎上する様子を目撃したふもとの警察や消防隊が駆け付けてくる様を映しながらフェードアウトした。

●ジャック
前作で大暴れしたダニーのおとん。
予告編でダニーが大勢のゴーストに襲い掛かられるシーンが映るので、舞台がホテルに移ったときは「まさかジャックが助けに来てくれるんじゃね!?」と胸がトゥクンとなったのだが、そんなことはなかった。
バーのバーテンとして現れ、大人になったダニーと会話するもとくに救いのような展開は起こらず、やっぱなー、こういうやつだから空いたドアの隙間からバーンって展開になるんだよなーと大層納得した。

●ウェンディ
ダニーが二十歳の時に亡くなったおかん。
映画冒頭で若かりし頃の優しい姿を見せてくれるが、後にダニーによって語られる臨終の際の描写にヒェッ……というか、キングだあぁ~~~~ってなった。
前作『シャイニング』のDVDパッケージには、例のジャックによる斧でドアぶった切り事件のワンシーンが載っているのだが、幼い筆者は恐怖のあまり大口開けて叫んでいるウェンディこそが幽霊なのだと信じて疑いませんでした。
そしてその恐ろしい形相ゆえに、これはとてもとても怖い映画なんだなと思って大人になってもしばらくは見ることができませんでした。

最後に炎に包まれるボイラールームにて、ダニーを見つめて優しく微笑む姿が美しい。母の愛とはかくも偉大なり。

●トゥルー・ノット
シャイニングを持つ子どもの生気を吸って長生きしているド外道集団。
苦しみ悲鳴を上げる子供に群がり生気をむさぼるシーンが最高に禍々しいというか、滅せよ外道と心がエクソシストみたいなことになった。
ダニーとその友人ビリーの手によって、一人また一人と銃弾に倒れていき、そのたびにローズが悲痛な叫び声を上げるのだが、正直まったく同情できないどころかグッジョブとサムズアップしたぞマジで。

●ビリー
ダニーの友人。新顔のダニーに職と住居を紹介し、その後8年間友情を築く。
それ故にトゥルー・ノットとの戦いに巻き込まれ、死んだ少年の死体を掘り起こすのにつき合わされ、なんかよくわからんけど撃つと煙になって消えるやつらと銃撃戦を繰り広げる羽目になった……と思ったら、能力持ちの少女によって強制的に自殺させられるという作中一の不憫な目に遭う。
だが単なる民間人かと思いきや、一見人と変わらないトゥルー・ノットを平気で撃ちまくるため、多分元海兵隊とかそういうやつではないかと思われる。

●アブラパパ
三十以上年の離れた娘の自称友達が現れた際は「ざけんなこの野郎」とボコボコにする気満々だった荒ぶるおとん。だがあの豪邸は彼の稼ぎで成り立っていることを忘れてはならない。
シャイニングを使って魂を遠方に飛ばす娘の姿を優しく見守っていたが、次にカメラに映った時は胸にナイフをぶっ刺されて絶命しているという悲劇的運命をたどる。ビリー同様不憫な人物。
おかんが無事で本当によかった。

●野球少年
アブラがトゥルー・ノットの存在に気付くきっかけとなった少年。
他人の心を読む力=シャイニングの持ち主だったが、ローズたちに誘拐され、ひでー目に遭わされた挙句、人も来ないような工場の裏地に埋められる。しかも雑に。
肝心なところは映されなかったが、よく考えなくても相当にひんでーシーンなため、オーバールック大先生がやってくれた時のカタルシスがパない。
せめて遺体が無事両親の元に帰ることを願うのみだ。

●タイヤ
オーバールックホテルは標高の高い山の中にあり、雪がどんちゃら積もった道を行かねばならない。
アメリカでは大抵オールシーズンのタイヤを使ってスタッドレスに変えないらしいと聞いていたので、ダニーがちゃんと雪用タイヤをはいたか心配でしょうがありませんでした。杞憂でした。

●監督
マイク・フラナガン氏。作品リストを拝見したが、何やらホラー的な映画が多いらしく過去作を見たくても見られないジレンマ。
とても面白かったです。次回作も楽しみにしております。ありがとうございます。

↓Amazon Videoにて配信中。世界からまた一人イケメンが減るんスよ……!

↓前作『シャイニング』はAmazon Videoにて好評配信中。画像のおじさまはドアに顔が挟まって抜けなくなったとかそういうわけではない。

原作

2019.12.16 追記
スティーブン・キング氏作『ドクター・スリープ』を読了。

※以下盛大に原作をネタバレしています。

 

 

死んでなかった!
ダニーは生き残った!
というか、ビリーもアブラの父デヴィッドも全員死ななかった!

じゃあなんで映画ではみんな死んだの? という疑問には、おそらく前作『シャイニング』にてオーバールック・ホテルが無傷のまま残ったことが深く関わっていると思われます。
原作だと、妻子を追いかけるのに熱中したジャックがすっかりボイラーのことを忘れており、加熱しすぎた機械が爆発してホテルは全焼してしまうんですね。
だが映画では燃えなかった。
  ↓
父のやり残したことを息子が引き継いだ=ダニー死んだ。
なんじゃそりゃ。

そもそも『シャイニング』の時点で、原作と映画には『ジャックが狂気に陥ったのは幽霊のせいか否か』という絶対的な違いがありました。
原作ではジャックが凶暴になったのは幽霊のせいであり、最後の最後で彼は幽霊の影響を払いのけ、妻子を逃がしてホテルと運命を共にするというグッジョブ具合を見せて終わります。
対して映画版ではジャックがああなったのは幽霊のせいではなく、自身の精神を病んだからだとも取れる内容。最後は改心するわけでもなく、ダニーを追いかけまわす最中に迷路の中で凍死するという救いのない結末を迎えました。
極め付けが最後の全員集合写真。幽霊たちの中心でにっこりほほ笑むジャック → ホテルの一員になった → 大人ダニーを助けに来るわけがない。
原作だと、ホテル跡地にてローズに襲われダニーが大ピンチに陥った際、一陣の風を吹かせて息子を助けるジャックというまさに待ち望んだ展開が待っていたんですが、映画版ではあのポンチキ親父めが! 助けに来いってんだ!

そんなわけで映画版ダニーは最後に死ぬ羽目になったと思われます。
ビリーやデヴィッドが死んだのも、ダニー死亡へのフラグ立てだったのではないでしょうか。あんだけ周囲を巻き込んでおいて、自分だけちゃっかり生き残るとかないわーってな具合に。
それ以外は原作の流れにほぼ忠実でした。

 

死ななくてもよかったんじゃないかな!
みんな生き残ってもよかったんじゃないかな! 納得いかないな!

↓『シャイニング』の原作本。端っこにいるかわゆい少年がダニー坊やだよ。