映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』ネタバレ感想。謎が謎を呼ぶ『チュードの儀式』とはなんだったのか。

原題:It Chapter Two
2019年の映画
おすすめ度:☆☆☆

【一言説明】
いじめ、いくない。

イット THE END ペニーワイズ

2017年に公開された映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の完結編となる本作。
前作で大暴れしまくったペニーワイズさんが復活とあって、みなさん応援に駆け付けたのか、公開初日のレイトショーはまさに老若男女で大賑わいでした。

主演は『ミスター・ガラス』のジェームズ・マカヴォイ氏と『オデッセイ』のジェシカ・チャスティンさん。
そしてペニーワイズにはもちろんビル・スカルスガルド氏が続投されていらっしゃいます。

※エンドクレジット後に映像はないので安心してトイレに行けます。何せ170分の長丁場。心して挑もう!

↓一作目の感想はこちら。

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あらすじ

あの日から27年が経った。

凍るような恐怖を味わってから27年。
燃えるような怒りを覚えてから27年。
長いようで短い月日はあっという間に過ぎ去り、彼は再び戻って来た。

今度こそ、仇敵を倒す。

寄ってたかって自分をタコ殴りにしたあのガキ共を、今度こそ血祭にあげてやるのだ。

身から出た錆ではなく逆恨みでもない。

今宵正義は我にあり。
大人になったルーザーズV.S.ペニーワイズの決戦の火ぶたが切られたのだった。

※以下ネタバレです。前作&原作もネタバレしてます。未見の方注意。

 

 

感想

「あの日の誓いを果たしてくれ……」

一人地元に残ったマイクからの電話を受け、再び死地へと舞い戻って来た27年後のルーザーズクラブの面々。
普通なら絶対に帰らないと思うんですが、そこはヒーロー。宿敵との決着をつけるべく、一人また一人とデリーの地へやって来る。

前作が少年時代だったため、大人時代のみを描く構成となった本作。
冒頭で原作のゲイカップルが登場し、川から転落。一人がITに捕食されてしまう。
「あれはデリーだったのよ……!」
の台詞こそなかったものの、否が応でも期待が高まるというもの。

だがしかし。
よく考えると、大人時代って地下水路に降りるまではたいしてやることがないのだ。
なんかこう、それぞれが夜になるまでデリーの町をうろついて個別にITに驚かされ、「あーそうだった、すっかり忘れてたけど、ペニーワイズって化け物と対決したんだったZE」と忘れていた過去を思い出す……だけ。
そんなんで大丈夫なのか……? と心配していたら、そこはさすがの手腕。ITを倒すための『チュードの儀式』には大事な思い出の品が必要という設定を加え、彼らそれぞれの思い出という名のトラウマを抉り出す回想を挟みつつ、ペニーワイズ大先生の襲撃による恐怖シーンも織り交ぜつつ、大人となった六人全部を掘り下げるという偉業を達成してくださいました。(正直こんな思い出失くしたところで何の問題もないんじゃ……いやいや、過去の出来事の一つ一つが今の自分を構成するかけがえのないノットミッシング要素とかなんじゃないすかね多分)。

残念ながらスタンリーだけはマイクの電話をもらった後に自殺してしまい、七人がそろうことはなかったのですが、秘密基地での思い出の品にて彼の回想シーンもきちんと回収。心にジーンと来る演出がなされておりました。

加えて予告編でなんだかひでー目に遭いそうだった少年が実際にドイヒな目に遭うシーンを目撃し、ビルの怒りは最高潮。
ペニーワイズに明日の日の出は見せねえ!
と決意も新たに悪の巣窟へ。

問題は『チュードの儀式』。
原作読了組としては、果たしてこれをどうやって映像化するのか興味津々。
マイクの持っていた壺では、大人が輪になって踊ろ的な絵が描かれていたが、あんな感じで輪になってIT倒すのけ……?
でもって。一番重要と言っても過言ではないのが、亀。
なんでよりによって亀なのかは謎だが、なんとITも恐れる唯一の対抗勢力なのだ。ルーザーズに手助けしてくれたんだかしてないんだか、とにかく彼らを陰からサポートしてくれる至高の存在が亀。
前作でも湖で泳ぐシーンにて「亀がいた」の発言があったし、今作でもマイクの部屋だかどこかだかに亀の置物がありましたしね。
いつ出て来るんだろー。どんな姿なんだろーと期待していたら。

出てこない。

最後まで、出てこない。

というか、チュードの儀式が予想と違う……!

ITを倒すための儀式だよ!
  ↓
あれ……なんか効いてなくね……?
  ↓
残念。実は真逆の儀式でした! ITパワーアップ!
  ↓
騙された……みんな、メンゴ……!

なんぞこれ。
巨大な蜘蛛と化したペニーワイズさんが大暴れし、ルーザーズの面々をぼぎゃんぼぎゃんと襲いまくる絵面。
なんか……思ってたんと違うな……。
みんなで輪になってIT囲んでワーヤワーヤ → ITヒエーッな絵面を想像してたのに、なんでパワーアップしとるの?
というかITを倒すんじゃなくて逆に力を与える儀式とか、先住民はどういう意図でこれを教えたの?
実は壺の最後の面には全滅した先住民の絵が描いてあり、マイクが「これは彼らが儀式でITを倒せると信じていなかったからだ」と解説してくれるのだが、間違った儀式だったんだから当然だよね? むしろ真実を警告してくれてる絵だったよね?
なんでお前は消しとるんだ。「ごめん」で済むか!

というわけで、いきなりの大ピンチに陥った面々。
ここで満を持しての亀登場かと思いきや、前述のように出てこない。
じゃあどうやって倒すのさ!?
  ↓
ITの力を逆手に取る=こちらの恐怖を奴が反映して強くなるなら、奴を弱っちい生き物だと思えば弱くなるんじゃね?
でもって、そこをすかさず攻撃すれば、奴は死ぬ!
  ↓
ピーエロ! ピーエロ!
  ↓
ペニーワイズ「君たち……大人になったねえ……」
  ↓
ルーザーズ「ペニーワイズを倒したぞ!」

なんぞこれ。
本当になんだこれ。
四方八方からのピエロコールにより、「私は最強の捕食者だ!」→「本当は強いんだぞ!」→「ピエロ言うな!」→「ピエロじゃないもん」→「私はしがないピエロですうぅ……」となって最終的に退治されてしまうペニーワイズさん。

いじめか。

急に小物臭がすごいことになり、尻すぼみ感がハンパないことに。
いやまあ原作の『チュードの儀式』も、結局はお前なんか怖くないぞをITに思い知らせることによって死の光に打ち勝ち相手を滅ぼしているので、間違ってはいない。いないんだけど、こんな絵面でいいのかルーザーズよ。

そしてみんなのリーダーであるはずのビルが、地下水路に入った途端にあまり役に立たないというよりもほとんど目立たない空気になっていることも個人的に納得がいきません。天下のマカヴォイさんを活躍させんでどーする。
あとなんかベバリーをベンに奪われちゃった人みたいな位置づけになってるのも納得いかん。原作ではそんなことないし、前作のキュンと来るラストはなんだったのかと甚だ不満。

というわけでピエロよばわりされてしぼんじゃったペニーワイズさんに同情するというまさかの結末を迎えた本作。
主人公たちが大人になったということもあり、ペニーワイズさんの怖がらせ方に幼稚さが感じられてしまう部分もあったのですが、もしかしたらそれこそが終盤の打倒ペニーワイズへの伏線だったのではないかと気づき、監督すげーとなった次第であります。
不満点はあれど、ぎょっとするシーンも多数あり、親子友人カップルできゃーきゃー言いながら楽しむには十分な映画であったことをご報告いたします。

なんで亀は出なかったのかな……。

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人物紹介

●ビル・デンブロウ
ルーザーズのリーダー……のわりに後半は影が薄いことになっている主人公。
作家として成功しているが、会う人会う人に「結末が最悪」と言われる不憫さを見せる。
真昼の住宅街をオンボロ自転車に乗って「ハイヨー、シルバー!」と叫んで疾走してみたり、道端の排水溝に向かって「なんで弟だったんだ!」と絶叫した後に道路をすげー勢いでローリング移動してみたり、心配して声をかけてきた少年に「今すぐ父ちゃん母ちゃん連れて町を出て行け。移住しろ!」と無茶ぶりをかましてみたりと日本なら通報案件だが、ここデリーでは誰も気にしなかった。ただ一人、たまたま居合わせた子どもが怯えただけだった。

ほんでその子がなんとかつての自分の家に住んでおり、ITから「あの子がひでー目に遭うよ」と警告を受けて夜の遊園地に殴り込むも、ミラーハウスで面白いように鏡の罠に引っかかって進めないでいるうちに結局ひでー目に遭わせてしまったことで怒りが頂点に達し、何の用意もしてないのに仲間を巻き込んで井戸の家に向かうというどこかで見た展開を引き起こすので学習という言葉を思い出せビルよ。
まあね、それくらいの強引さがないとリーダーなんてやっていけませんよ、きっとね。
でもやっぱりこいつは大人になっても自転車をその場にがっしゃんと乗り捨てる癖は治らなかったようだ。そして冒頭にて頭に置いた眼鏡を一瞬でかける技を披露するのだが、ネジ緩むからやめたほうがいいぜそれ。

ピエロ口撃でペニーワイズを倒した後は自宅へと戻り、新たな小説を執筆し始めた模様。おそらくタイトルは『IT』。結末は散々人に言われたのもあるし、もちろんハッピーエンド。

思い出の品はジョージーに作ってあげた紙の船。

●オードラ
ビルの妻。原作ではベバリーにクリソツ。
夫を追ってデリーに来た挙句、ITの依代にされるのかと思ったがそんなことはなかった。冒頭以外出番もなかった。

●ベバリー・マーシュ
本作のヒロイン。27年前のべっぴんさんがさらにべっぴんになって帰って来た。
ビル、ベンと前作でフラグを立てたが、あいにくビルは妻帯者になってしまったうえに、ベンが超のつくイケメンになっていたため、最終的にはそっちとくっついた。
もちろんビルだって超イケメンなのだが、「君の髪は冬の残り火」の詩が有利に働いた模様。
だが実写化されるとうっとりなんてものではないことがベンの回想によって発覚する。でも詩ってそういうんじゃねーから!

思い出の品集めにおいて、メンバー中で最もあんまりな目に遭う。突如裸になる老婦人……映画『ヴィジット』を思い出したぞ……やめーや。
回想を見るに、やはり映画においても父親との間に実質的な関係はなかったように思うのだがどうだろう。

ペニーワイズ討伐後はベンと一緒に暮らして幸せになった模様。
彼の元夫トムが彼女を追ってデリーにやってきて、結局ペニーワイズにひでー目に遭わされるのだろうと思っていたが、そんなことはなかった。
よく離婚できたね。

思い出の品はベンから贈られた詩の絵葉書。

●ベン
元ふとっちょ。成長したら超イケメン&高身長&高収入になっていたという女性の夢のような男性。一途にベバリーを思い続けて独身……なのかと思いきや、デリーを出てからは町の記憶がないはずなので、心のどこかで追い求める存在があったゆえに今まで独身……というやっぱり夢のような男性像であることが判明する。

町に戻って記憶が復活してからもやはりベバリーを一途に思い続け、彼女が詩の贈り主をビルだと勘違いしていることにがっかりするもペニーワイズ戦で絆を確かめ合い、最終的に彼女の心を射止めることができた。
有能な建築家&美人の彼女ゲット&肉体的スペックも高いというかなりの勝ち組。

思い出の品はベバリーが書いてくれた寄せ書き。
どこまでもベバリー一色。ベバリー関連以外での活躍も見たかったのでちと残念。

●リッチー・トージア
ルーザーズきっての口達者はコメディアンとなっていた。リッチーが成長したらこうなるだろうな……というまんまのビジュアルがあまりにお見事。
本作きっての●ロ担当で、マイクから電話をもらって吐き、マイクを助けるために人を殺して吐く姿がまったく遠慮しないので逆にあっぱれ。でもこういう吐しゃ物って数時間前に食べたものが原型をとどめて出てきたりしないので、やはり作り物なんすよね。あっ、お前夕飯に食べたエビチリのエビかよ、みたいなことないもんね。

回想により実は同性愛者であることが発覚。かつてはエディを思っていた節があり、彼を傷つけたペニーワイズに恐怖を捨てて向かっていく。原作でも『チュードの儀式』に挑むのはビルと彼なので、さすがの活躍といったところか。
デリーを去った後は再びコメディアンとして活躍を続けている模様。

思い出の品はゲームセンターのコイン。

●エディ・カスプブラク
病弱だった少年は、危機回避コンサルタントとして活躍する大人になっていた。
母親に似た女性と結婚しているが、デリーにて喘息の薬を買っているところを見ると、そのあたりは克服していなかった模様。

薬を購入しに訪れたドラッグストアで、かつて襲われた幻影=感染した男と再び対峙するが、今度は相手の首を絞めて勝利……したと思った瞬間、口から真っ黒い何かを吐き出されてそれを顔にモロ浴びするという悲劇に見舞われる。
有体に言って汚い。ヒェッ。
というか昔かなり怖い目に遭った地下室になんでまた降りていくんだ。学習しない男No.2。

対ペニーワイズ戦では想像力で強化した槍をぶん投げ、相手を倒したと思い込んだところを串刺しにされ、仲間の勝利を見届けたか不明なまま他界した。
スタンリーに続いて二人目の犠牲者。遺体は崩れ落ちる地下水路の中に置いたままにされた。
だが最期の言葉がリッチーに投げかけた「お前の母ちゃんと●ッた」だったのを見るに、やはり大人になっても口は悪いようだ。
原作では彼が吹きかけた喘息吸入器の薬がITに多大なダメージを与えていたので、多分本作で投げた槍も結構な効果を与えていたと思われる。

思い出の品はやはりというか喘息の吸入器。

●マイク・ハンロン
デリーに一人残っていたルーザーズの一員。
27年後に来るITの復活に備えて様々な資料を読み、様々な人から情報収集を行っていた功労者……に見えて、前述のように「ごめんみんな」で済まないことをやらかした男。
そもそもが久しぶりに再会した友人に「水飲む?」と差し出した液体にトリップ成分のある葉っぱを混ぜたりとビルに次いでツッコみどころが多い男。
葉っぱ成分により「なんか……なんか見えるんだけど……」と幻覚を見始めたビルに対し、「そうか、君も見えたか!」と喜ぶなどサイコな反応を返してくる。
まあね、IT倒したいために一人だけ町に残ってたわけだし、「IT退治? 断わる」とか言われたら27年の努力が水の泡だし、隠ぺい工作もしたくなるなる……ってバァァカ!
そこは! ちゃんと! 話そう!
土壇場に来て、「ごめん……」って言われた方はどうしたらいいんだっつーの。

まあなんのかんのでペニーワイズ討伐は成功し、役目を終えた彼もついにデリーを出て新しい人生を歩み始めるようなので、めでたしめでたし。

思い出の品はヘンリーとの石投げ対決でベバリーが投げた石。

●スタンリー・ユリス
ただ一人デリーに戻らなかったルーザーズのメンバー。マイクの電話をもらった夜、バスルームにて自殺してしまった。メンバーたちにも「精神的に一番弱い」と見なされており、彼はITと再び対面する恐怖に勝てなかった。
だが本作は原作と違い、最後にメンバーの元へ遺書が届くシーンが挟まれている。
曰く、自分は恐怖に勝てないが、このまま一人が欠けた状態でITと対決しても『結束の力』が不完全なため勝てないだろう。だからあえて自殺し、自分の存在を抹消することで『生きているすべてのメンバーがデリーに戻る』=『結束の力が完全なものとなる』よう計らったとのこと。
死ぬくらいなら戻ればいいのに、どうしてもスタンリーにはそれができなかったのだろう。
彼の覚悟と仲間への思いを感じ、ジーンとくる名シーンとなっている。

思い出の品は秘密基地に置いてあったシャンプーハット。

●IT/ペニーワイズ
本来ならペニーワイズとはITの借りの姿のはずだが、本作では最早本体と言っていいほど一体化してしまっている。原作ではITは雌であり、子ども時代と大人時代と両方で妊娠していたはずだったのだが、本作ではその設定は死んでいるようですね。
ジョージー、老婆、かがり火、木の像、感染した男等、あの手この手で今も昔もルーザーズたちを追い回してくる。
ただちょっと前に出過ぎ。
もちっと得体の知れなさを漂わせてくれたら、より怖かったのになあ……と思うところも。

最後は大人になった面々に「ピーエロ、ピーエロ」とののしられながら輪になって囲まれるという憂き目に遭い、頭でっかちで小柄かつ非力なピエロと化して悲しそうに死んでいった。
うっかり同情してしまいそうになったのだが、よく考えると作中でもミラーハウスにて超でっかい舌でガラスをべべべべべろんっと舐めて怖がらせた後に罪なき少年に襲い掛かったり、スタジアムの観客席の下で顔のあざに悩む少女を甘言でつった後に食いついたりと極悪非道な振舞いをしているので、別にかわいそうでもなかった。むしろ退治されてよかった。

●チュードの儀式
原作における儀式とは、『互いの舌を噛みあった状態でジョークを言い合う』というよくわからないというよりは最高にイカれた状態のものなのだが、子供時代はビルが、大人時代はビルとリッチーが実行してITと対決する。
実際の描写もキング氏特有のよくわからない状態となっており、これ訳した人とっても苦労しただろうなと思わせるカオス状態。
肉体を飛び立った魂が宇宙的な空間に投げ出され、すんげースピードでびゅんびゅん飛び回っている横でなんかでっかい亀が浮いてたりとか、飛びながらもイメージ的にITの舌に食いついているとか、そんな状態で「カレハコブシヲオスグイグイト」と吃音克服トレーニングの言葉を唱えていたりとか、考えたやつは頭大丈夫なのかと疑うような内容なのだが大丈夫なんでしょう。キング氏だし。
とりあえず、ITが倒せればいーんだよ!

●亀
原作に出て来る宇宙を作った亀。ITと同等の存在にして、唯一彼女が恐れるもの。27年後の世界では自身が吐き出した星雲をのどに詰まらせ、すでに死んでいることがITによって語られる。
ルーザーズにITと戦うための力を与えてくれており、彼の守護があるからこそ、あれほど狙われても死なないでいられたのだった。
実は亀よりもさらに上の存在がいるらしく、ビルたちがITを倒した際は、「よくやったぞ」的な言葉を投げかけてくれた。

●中華料理屋
ルーザーズが再会の場所に選んだデリーにある店。
「同窓会かしら? 楽しい時間を過ごしてね……」と思って通した客たちが、突然「これは幻覚だ! 現実じゃない、現実じゃない、現実じゃない!!」と叫んで破壊行動に及んでいる場面に出くわすというなんとも衝撃的な絵面が展開される。

だが何が一番衝撃かって、椅子でテーブルの上の食器を破壊していたにも関わらず、その後普通に会計して出て行くルーザーズが映されることだった。ちゃんと弁償したのか、おめーらは。

●ヘンリー
前作でルーザーズの人間の宿敵となっていた少年。
現在は精神病院に収容されていたが、ITの呼びかけに答えて病院を脱走。エディの顔をさくっと刺してみたりマイクを殺そうとしてみたりと大暴れを披露したが、最終的にリッチーの手によって返り討ちにされた。
前作からの因縁のキャラにしては退場があっけなかったが、相変わらず「襟足がダサい」と言われるにも関わらず切らないので何がしかのこだわりがあるようだが、誰も気にしなかった。

●スティーブン・キング氏
ビルが懐かしのシルバー号を購入するアンティーク・ショップの主人として登場。ビルの小説に対して「結末が悪い」とのたまう自虐ギャグを披露してくれる。
個人的にはもうちっと尺を短くできないのかと提案したい(ITの原作は文庫本にして全四冊と長いのです)。

●監督
前作に引き続き、アンディ・ムスキエティ氏が担当。
どちらも大変楽しませていただきました。次回作も楽しみにしております。ありがとうございます。

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