映画『インシディアス』1と2ネタバレ感想。ダース・モールさんが友情出演。

原題: Insidious、Insidious: Chapter 2
2010年、2013年の映画
おすすめ度:☆☆☆
びびりでも大丈夫度:☆☆☆☆

【一言説明】
音で殺りに来る。

※ネタバレ全開です。未見の方は注意。

 

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インシディアス ダース・モール

怖っ。タイトル、怖っ。最初にばーーーんっって出る。
いや、ばーーん、じゃないな。ドゥギャーーーン? ズンズゥバーーーン??
黒い画面に赤い文字。とにかく形容しがたい禍々しさを持って、初っ端観客の魂を殺りに来るんです。

こういうの、ほんとにやめようぜ。
びびるから!!!
心臓ヒャンっってなるから!

監督はご存じ『死霊館シリーズ』のジェームズ・ワン氏。死霊館よりこっちのが先に作られており、胸の悪くなるようなグロもなく、『SAW』のような残虐描写もない。びびりでも安心して見られます。

だが本作は若干音が大きめ。
ホラーシーンは必ず「ビャンッ」だの「ガァン」だの不協和音が鳴り響き、画面というよりも音にびびる作りとなっています。だからクッション装備するなら、目よりも耳だね!

主演は『死霊館』のエドでおなじみパトリック・ウィルソン氏と『SPY/スパイ』の美人女優ローズ・バーンさん。彼らの息子役で『ジュラシック・ワールド』のタイ・シンプキンス君、霊能者エリーズ役に大ベテラン女優のリン・シェイさんが出演されています。

インシディアス

まずは一作目『インシディアス』から。
↓Amazon Videoにて配信中。

あらすじ

ランバート家は五人家族。父ジョシュは教師、母ルネは作曲家。長男ダルトン、次男フォスター、長女カリ。幸せな家庭を築いていた彼らだが、新居に引っ越してから雲行きが怪しくなってくる。
屋根裏から響く足音、移動したはずのない荷物など、日中カリと二人で家にいるルネは不穏なものを感じ始める。

そんな中、屋根裏のはしごから落ちたダルトンが、翌朝昏睡状態で発見される。
脳に異常はなく、医者もお手上げの状態。
自宅で懸命に介護を続けるルネだったが、怪奇現象は加速度を増し、ついに彼女は幽霊を目撃する。

「この家が怖いの」

妻の必死の訴えに、再び転居を決めるジョシュ。
だが引っ越した当日、ルネはまたしてもこの世ならざるものを目にしてしまうのだった……。

家ホラーかと思いきや、まさかの人に憑く系の幽霊だった。
つまり、

引っ越しは無意味。

あー、なんかもう、ああああってなる。ものすごく裕福ってわけでもない一介の教職員が、短期間で二度も引っ越しって、費用があなた。考えただけで胃がきゅってなります。
二度目の引っ越しを終え、「これでもう安心」と思ったルネが、まさかの初日に幽霊に遭遇したときの表情が辛すぎて……。「もうあかん……どうしたらいいの……?」とうずくまって泣いてしまう姿がとてもかわいそうでした。

なのに旦那のジョシュは何故かこの件に消極的。それどころか「採点があるから」と言って深夜まで帰らないわりに教室で居眠りをかます大ばか者。お前、奥さんが一人で耐えているときに何やってんだとヘイトをためていたら、そこにジョシュの母ロレインが登場し、真実を話し始めます。

この家で起きている現象はダルトンのせいであり、父親であるジョシュから遺伝した能力によるものだと。
「あなたとダルトンには幽体離脱の才能があるの」

才能って言うのか、それ??

ロレインが呼び寄せた心霊現象の専門家エリーズが説明したのは以下。

ダルトンは現在幽体離脱しており、肉体は抜け殻、だから目覚めない。魂は彼女が”彼方”と呼ぶ死者の世界で迷子になっている。空いた肉体を狙って、現在この家には無数の霊が集まってきている。肉体に入ることができれば、死者は再び生を得ることができるから=ここ最近の霊現象ラッシュはこいつらが原因。
そしてジョシュも幼い頃無意識に幽体離脱を繰り返しており、老婆の霊に狙われていた。彼を写真に撮るたびに老婆も映り込み、しかも次第に写真の中で近づいてきていたため、危険を感じてエリーズが彼の記憶を消したのだと。
ジョシュが心霊現象に消極的だったのは、記憶がないながらも過去の恐怖体験が無意識に警告を発していたからだったのだ。

「気をつけて」とエリーズが告げる。
「ダルトンを狙っているのは霊だけじゃない。あいつがいる」
あいつ……?
「霊よりももっと邪悪なもの……それが望むのはただ他者を苦しめることだけ」

そう。悪魔です。
悪魔来た!

宗教的なものなのか、ハリウッド系のホラーでは諸悪の根源は悪魔なことが多いのです。
霊<<<<<悪魔な図式。
日本だと「恨んでやる呪ってやる殺してやるぅ」と人間ベースの怨霊が暴れまくり、実は妖怪が黒幕でしたとかならんわけですが。このへんが洋画ホラーを安心して見られる所以。日本人には悪魔って縁遠いからピンと来ないんですね。だから心底は怖くないんですね。

悪魔がダルトンの肉体を狙い、彼方の世界で彼を拉致しているため、帰ってこられない。エリーズが降霊術を使ってダルトンを誘導しようとするも、悪魔の妨害に遭って失敗してしまう。
すべての望みが絶たれたかに見えたそのとき、ついにあの男が立ち上がるのだった……!!!

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感想

古き良きホラースタイルを踏襲しつつ、観客を「ぎゃっ」と言わせる手法を現代的にアレンジした良作ホラー……だと思っていたのは中盤まででした。
それまでそこそこ怖かったのですが、の出現を機に本作は絶対に笑ってはいけないホラー(?)映画へと変貌を遂げてしまうのです。

なぜなら! 悪魔が! ダース・モールだからっ!!!
しかもヅラをかぶったダース・モールさんだよ!

怖いわけないだろうが!!!!


もう馬鹿。超馬鹿。台無しっ!!!
それまでまじめに怖がっていたのが馬鹿みたいです。
監督と脚本の人は、反省会を開くがよろしいのです。

特技・幽体離脱を使い、決死の覚悟で息子を迎えに行った父に、ダルトンが言うわけですよ。「父さん、だめだよ。あいつが見てるよ」って。

見てるわー。ダース・モールがめっちゃこっち見てるわー。

なんだろう、このたやすく逃げられそうな感じ……。
窓ガラスにへばりついているダース・モールさんの、場にそぐわないコミカルな感じ……。

一応、逃げようとしたら急に目の前に移動してて、「とうっ!」みたいな感じでジョシュに攻撃してくるんだけれども、そこは胸ぐらつかんで宙に持ち上げて胴体真っ二つくらいしようよ。下手に遠くに吹っ飛ばしたせいで、逆に逃げられてるじゃないすか……。

というわけで、ダース・モールさんのおかげで、本作はびびりでも安心して見られます。本当なら★四つ評価でよかったところを、ホラー映画としては今ひとつにしたダース・モールさんってマジダークサイド。

以下、人物紹介ざます。

●ジョシュ
一家の大黒柱。頼れ……ないおとん。
突き詰めると元凶はこいつなのに、「I have a bad feeling about this」とばかりにルネを放置し、急に残業ばかりし始めるヘタレ。いくら過去の記憶が警告したとはいえ、怖がる妻を一人にしてどーするどーする。
しかもエリーズ他二名にあからさまに不審そうな視線を向け、「所詮いかさまだろ? ぼったくるつもりなんだろう?」と失礼なことを言って追い出す始末。
ところがダルトンの部屋でスペックスが描いたのとそっくりなダース・モールの絵を見つけたため、「あっ……これマジなやつ……」とようやく覚悟を決めた。

彼方の世界で無事にダルトンを見つけ出し、ダース・モールに追われつつも息子は無事に自分の肉体へ。ほんで自身もさっさと戻ればよかったのに、かつて自分を脅かしていた老婆を見つけると窓ガラスを挟んで向かい合い、「俺はもう大人だからお前なんか怖くないんだかんね、ほんとだかんね!」とわざわざ誇示しようとした。そのため、

なんと老婆の幽霊に肉体を乗っ取られ、自分は彼方の世界に取り残されるという盛大なオチを呼ぶ結果となる。

君はほんとろくな事しないな……!!!!
普段悪役の多いパトリック・ウィルソン氏がめずらしくヒーローパパンかと思いきや、やっぱりな!

●ルネ
美人妻。赤ん坊でよくわかっていないカリとは違い、家での滞在時間が一番長いために一番の被害をこうむったかわいそうな人。変なおっさんが部屋をうろつきまわったり、子供かと思いきやおばさんみたいな幽霊が戸棚から飛び出したり、様々にリアクション芸を求められ疲れ果てる。

すべての元凶がジョシュにあることを知ったときの視線が怖い。ジョシュを見る目に若干の殺意を感じたのは筆者の気のせいだろうか。
それでもジョシュが彼方に行ってからは、息子含め二人を助けようと必死に呼びかけるなど頼れる温かい母親像に胸がじんと来る。がんばったでー、あんた。

●ダルトン
幽体離脱能力に気付いておらず、全部夢だと思ってどんどこ探検に出た挙句、ダース・モールに拉致監禁される不憫な少年。
映画のほぼ八割で寝姿を披露。ダース・モールのお部屋では足かせをはめられ、逃亡を阻止されていた。
おとんが助けに来た後、無事に自分の肉体を発見、現世へと帰還する。
「おとんも早くー」と呼びかけたのに、聞かないからあのバカはもう。

●フォスターとカリ
あまり被害に遭わなかったのが幸いだが、ちみたちに能力は遺伝しておらんのかね。していたらもうどえらいこっちゃ。

●エリーズ
超頼れる霊能者。初登場時は意図してめちゃ普通のおばさんっぽさをかもすが、その後の解説といい、この人できるオーラを発しまくり。
なぜか交霊の儀式にはガスマスクを使う。なぜ……??

老婆に肉体を乗っ取られたジョシュに対し、カメラを向けて写真を撮ったために激昂され、首を絞めて殺されてしまう。
映画はルネがジョシュに呼びかけられ、振り返るところで終わっているが、何もエリーズを殺さなくても……。
好感度大の霊能者だけに、もっと活躍してほしかったのが本音。惜しい人を亡くしたもんだ。

●スペックスとタッカー
エリーズの愉快な仲間たち。メン・イン・ブラックのような黒いスラックスに白いシャツを着ている。
それまで霊現象に翻弄される気の毒な一家のみを追ってきたため、彼らが登場すると目に見えて雰囲気が明るくなった。
スペックスは本作の脚本を担当したリー・ワネル氏が好演。エリーズの見聞きしたものをノートに書き留める役目を果たす。
タッカーはガタイがよく労働&斬り込み担当。ブリトー? か何かを常にもぐっている。
うさん臭いようで頼れる二人だ。

●ダース・モールさん
本作の恐怖度を下げたどころか、むしろ面白いものにしてしまった大戦犯。見た目だけでなくやってることも、怖いんだか怖くないんだかよくわからない。
ダルトンを閉じ込めた部屋では、旧式のミシンみたいな機械で楽しそうに爪を研いでみたり、天井に蜘蛛人間のように張り付いてみたりとかなりコミカル。
ジョシュとダルトンが逃げ出した後も追って来ていたようだが、老婆の霊に出し抜かれ、いつのまにか諦めた模様。
悪魔なのに幽霊に負けてどうすんの……ってか何がしたかったのかようわからん。

●彼方の世界の幽霊一家
仲良くソファに座ってお茶してるぅ! と思ったら、なんか末の子が突然銃で一家全員射殺した。多分後で自分も自殺した。

何があったんだ。
マジで。笑顔やめれ。

 

インシディアス2

二作目。↓Amazon Videoにて配信中。

あらすじ

一作目終了直後から物語は始まる。
何者かに殺されたエリーズを見て驚愕するルネ。警察はジョシュを疑っているようで、もしエリーズの首からジョシュの指紋が発見されれば、彼を逮捕すると警告する。
容疑が晴れるまで、ジョシュの母親ロレインの家に仮住まいする一家。だがそこでまたしても怪奇現象が頻発する。

一方、エリーズを失ったスペックスタッカーは、彼女の自宅から幼いジョシュが映った心霊現象のテープを発見する。
若かりしロレインは息子を心配し、当時のエリーズに助けを求めていたのだった。
「案内するよ」と見えない何者かに話しかける少年・ジョシュ。その背後に怪しい影が一瞬映りこむのをスペックスとタッカーは見逃さなかった。
果たしてその正体とは……?

 

一作目よりも作りこみがアップし、面白さが増した二作目。実は一作目は序章にすぎず、ランバート家の物語は本作で完結します。

設定と時系列は一作目直後を引き継ぎ、まずジョシュは絶賛乗っ取られ中。ルネや家族と普通に会話していることから、本物のジョシュが帰ってきているのか……? と半信半疑だったのが、中盤で中にいるのはやはりまったくの別人であることが判明します。
「母さん」と呼ぶ誰かが頭の中で「殺せ殺せ」と叫び続け、次第に憔悴し、老人のように皺が増えていくジョシュでない何か。家の中には古臭い白いドレスを着た中年女性がうろつきまわり、ついにルネの前に直接現れ、彼女に痛烈なビンタをかます。気を失うルネ。赤ん坊のカリが大ピンチ。

一方スペックスとタッカー、ロレインは事態を解決すべく、エリーズに次いで優秀であり、彼女と一緒に少年ジョシュの除霊にあたったカールという男性に助力を求める。
カールはアルファベットの描かれたサイコロを使用し、霊と交信することができた(こっくりさんみたいなやつ。複数のサイコロを一気に振ると、霊が特定のアルファベットを上向きに並べ、単語を作って会話する)。
その力でエリーズと交信を試みると、ロレインがかつて勤めていた病院の名前が示される。
わざわざ真っ暗な中廃墟と化した病院に忍び込む四人。

なんで暗くなってから行くかな?
日が昇ってから行こうぜ、そこは!
でもってかなり大きな病院なのに、たった二十年でよくも都合よく廃墟と化したもんだぜ!!! ハッ!!!

お決まりの懐中電灯を片手に、廃墟を進む四人。ロレインの記憶とカールの能力を頼り、かつてのICU(集中治療室)へとたどり着いた。
ロレインの脳裏に突如甦る記憶。
そこにはかつて一人の老人が収容されており、ジョシュを連れて中に入ったことがあった。そして昏睡していたはずの老人は突如目覚め、ジョシュの腕を痛いほどに握りしめたのだった。
しかも後日彼はロレインとエレベーターで居合わせ、そのことを看護婦に尋ねると「あの人は昨日飛び降りて死にましたよ……」と言われたことも思い出した。

あいつか!!

なぜか都合よく廃棄されていなかったカルテにより(個人情報の取り扱いはどうなっとるんだ?)、患者の名前パーカー・クレーンと住所を割り出した四人。
「てめー、もういい加減にしろよ!」と鼻息荒く乗り込んだはいいが、隠し部屋でとんでもないものを発見し、心底すくみ上る結果に。

なんとパーカーは何十年前かに起きた連続殺人――『黒衣の花嫁』の犯人だったのだ。
目撃者の「犯人は黒い花嫁衣装を着た老婆だった」という証言は、女装した老境のパーカーのことであり、彼は誘拐して殺害した被害者の死体を、隠し部屋に後生大事に並べて座らせていたのだった。

えぐい……。

ジョシュ=パーカーに乗っ取られていることが判明し、ルネとロレイン、子供たちは退避。カールとスペックス、タッカーがジョシュの元に乗り込むこととなる。
果たして彼らはパーカーを打倒し、闇の世界をさ迷うジョシュを取り戻すことができるのだろうか……?

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感想

『死霊館』も『インシディアス』も、根底にあるのは家族の物語。霊現象は怖いし、とんでもない目に遭うが、最後は脅威も去り家族が幸せを取り戻すので安心して見られるのがいいんですね。
やはり物語はハッピーエンドでなくてはいけません。

●ジョシュ
乗っ取られ状態から開始するおとん。
中盤まで普通そうにふるまっていたので、ジョシュが悪霊に操られてでもいるのかいな……と思っていたけどそんなことはなかったぜ! 当の本人は薄暗い闇の世界でずーーーっと「誰かーたーすーけーてー」と叫んでいたことが判明して実に不憫。全方位死者だらけとかめっちゃ怖い。

そんな彼も、パーカーに半死の目に遭わされ、こっち側に来たカールと合流してから事態は好転。無事エリーズの魂にも巡り合い、時間の垣根を超えてかつての現場へとあちこち顔を出す。
二作目を製作する前に、ワン監督はめちゃくちゃ設定を練り込んだそうですが、よくできています。一作目で起こった怪奇現象のうち半分くらいが、過去に現れたジョシュによって引き起こされていたことが判明。

お前かよ!!!

あれお前の仕業か!!!
不気味に玄関ノックして、不気味にドア全開にして、不気味にまたしてもノックしてたの全部お前か!!!! 幼年ジョシュが「案内するよ」って言ってた怪しい影もお前なのか!!
……ってな具合に自分で自分にびびっていたことが判明したが、家族を助けるので精いっぱいのジョシュはとりあえず気にしていない。でも後で絶対「ああ……っ」ってなって膝から崩れ落ちると思われます。
やだー、自分ってば超お茶目ー。

肉体を取り戻すには、パーカーを支配している彼のモンペおかんをなんとかしなくてはならず、とりあえず取っ組み合ってみたけどめっちゃ怖いので敗戦濃厚だったところを、エリーズによって救われる。

まだ息のあったカールと二人、現世に戻れずどうしよーと迷っていると、なんと息子のダルトン君が特技幽体離脱で迎えに来てくれた。さすがは息子。でかしたグッジョブ。

ところがいざ現世に戻ってみると、パーカー乗っ取られ時代に相当やらかしていたため、ルネがすさまじく不審な目を向けてきた。「大丈夫、僕だよ」と言ってごまかしてはみたが、

お前だよ!!

お前のせいでこんなんなっとんじゃ! 正直ルネがキレないのが不思議でござんす。許してもらえてよかったのう。

●ルネ
またしても悲惨な目に遭う不憫な美女。
前作で無事に終わってよかったよかったと思っていたら、なんと夫は殺人鬼に肉体を乗っ取られ、終盤命がけの攻防を繰り広げる羽目に。
ロレインと二人、暗い部屋にいるジョシュの元へ行き、「あっ……こいつジョシュじゃない。幽霊だ」と悟った&悟られたと知ったジョシュ=パーカーの猛ダッシュが超怖い。
ロレインは小部屋に閉じ込められ、ルネは地下に息子たちとともに逃亡。スティーブン・キング氏の『シャイニング』ばりに夫でない何かに追い詰められてしまう。
鈍器で精いっぱい応戦するものの、あわや……というところで、彼方にいたジョシュとエリーズがパーカーの母親を退治し、ジョシュが帰還。前述の「僕だよ」展開となる。

あんだけやらかした夫を最後はちゃんと許してくれるひっじょーーーに素晴らしい女性。
マジで! 彼女を! 大事にしろよ!!

●ダルトン
今回は幽体離脱することもなく、出番もあまりなかったが、最後は彼方世界で迷子になった父を探しに再び能力を使用する。まったくあの親父は。
フォスターと遊びで使っていた糸電話を彼方世界に持ち込み、道しるべとするあたりが非常に賢い。ジョシュが隣で「さすが俺の子」的な顔をしていたが奥さんの遺伝だと思うで。おめーじゃねーからな。

●フォスターとカリ
父親ではない何かに追われ、めっちゃ怖い目に遭う。後で絶対夢に出る。
カリに至ってはパーカーの母親に一時誘拐されて神隠しに遭うが、赤ちゃんだからセーフ……か?
この経験をきっかけに幽体離脱能力が開花しそうで怖い。

●エリーズ
前作でジョシュ=パーカーに殺害されてしまうが、霊体となって彼方世界でジョシュとカールを助け、パーカーの母親に木馬をぶつけて恨みを晴らす。
その後は生者の二人を見送り、自分は彼方の世界にとどまるも、スペックスとタッカーに魂となって同行し、守護霊みたいなことをしているようである。
さすができる女性は違いますな。

●スペックスとタッカー
エリーズを亡くすもカールという同業者と知り合い、今回もランバート一家を救うために尽力してくれる気のいい人たち。
ジョシュ=パーカーにぼっこぼこにされるがなんとか生き残り、その後も二人で霊現象に悩む人々を救う活動を続けているようだ。

●カール
エリーズの同業者。幼いジョシュを助けるため、ロレインにまず助力を請われるが、自分では力不足だとエリーズを頼った。
だがサイコロを使っての交霊術は相当すごいし使い勝手がいいと思う。出てくるメッセージがことごとく怖いのが難点っちゃ難点だが。

ジョシュ=パーカーにとがったナイフで刺されそうになり、彼方世界で目覚める。
さすがは霊能力者。自身の死にも冷静に対処するも、実はまだ生きていることが判明し、ジョシュとともに無事に帰還。めでたしめでたしとなる。

●パーカー・クレーン
幼いジョシュに憑りついていた幽霊。当初は老婆だと思われていたが、夫=男性を軽蔑する母親に性別を偽ることを強制された結果、女装していたという事実が判明する。
母親が死んだ後も彼女の霊に支配され、何人もの女性を殺害。ロレインの病院に運び込まれた理由に至っては「自分で自分を去勢しようとした」なのだから恐ろしい。

幼少ジョシュの肉体を奪い、幸福な少年時代をやり直したかったらしいが、母親の幽霊をなんとかしない限り同じ結果になっていただろう。彼も被害者と言っていいのかもしれない。

パーカーの母
超絶モンペおかん。クラシックな白いドレスに身を包むが、化粧がけばい。
幽体なのにルネの前に現れ、強烈なビンタをかます。
最後はエリーズの手によって引導を渡され、ランバード一家が解放される結果となった。
名作における殺人鬼の裏にはたいてい本人よりも数倍恐ろしいおかんがセコンドとしてついているが、本作も例にもれずだった。

●ダース・モールさん
出番なし。どうやら本当に諦めていたようだ。
物分かりのいい悪魔だな!!

 

以上、とても面白かった『インシディアス』なのですが、最後に出たアリソンって誰なの……? という謎が明かされておりません。
続編の3があるようですが、時系列は1の前ということで、アリソンは結局なんだったの? 5が作られたらそこで解明されんの???
謎が謎を呼ぶシリーズですな。
ジェームズ・ワン氏は3作目から監督を離れてしまったようなので、2までで十分という気はしますが、気が向いたら手に取りたいと思います。

ダース・モールはアレだったけど、とても面白かったです。ありがとうございました。

 

と思ったら、エンドクレジット前にもタイトルがズギャーーーンって出る!
ヒャンッ!

追記:三作目と四作目を見ました。感想はこちら↓