映画『ワイルド・スピード:スーパーコンボ』ネタバレ感想。シリーズ初心者でも問題なく楽しめる超娯楽作。

ワイルド・スピード スーパーコンボ 映画 アクション

原題:Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw
2019年の映画
おすすめ度:☆☆☆☆☆

【一言説明】
凹凸のデコとボコがぴたっとハマる名コンビ。

ワイルド・スピード スーパーコンボ

すでに8作だか9作だかが作られているシリーズ『ワイルド・スピード』。
2001年の第1作目公開からはや20年近く。2年に一回くらいのペースで新作が公開されてきたくらい大人気。
だが一度も見たことがなかった
当時はカーチェイスに興味が薄かったのと、ウェイ系のイケメンが美女となんかうまいことやるんじゃろ的な認識だったため、今まで手を出さなかったんです。
20年も経つんだしさ、そろそろ主役もワイルドではなくマイルドな安全運転に転向したらいいのではあるまいか。なんつってたんですが。

なんと本作は悪役がイドリス・エルバ氏!!

『刑事ジョン・ルーサー』時代からのファンであり、しかもロック様とステイサム氏のダブルキャストとあっては、見に行く以外の選択肢はないのでござんす。
でもって。

めちゃくちゃ面白かった!

いやはや、こんなに面白いとは思いませんでした。今年の夏休み映画の中でも1、2を争う出来の良さだったのではないでしょうか。
アクション映画は多々あれど、本当に良質な作品はそう多くない。けれど本作は配役・演出・展開・映像美にいたるまで、全てが素晴らしかったです。
見に行ってよかった!!

※ちなみに本作はエンドクレジットの最中と最後に重要な映像が流れるため、最後まで再生しよう!

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あらすじ

世界には超凶悪ウィルス散布の危機が迫っていた。
感染すれば三日で臓物が溶けてスープ状になるという死のウィルス。

「みんなー、スープになりたいかーー!」

誰がなるかブァアーーーーカ!!

という訳で、世界の命運は二人の男に託された!
西のワイルド:ルーク・ホブスと東のシャンパン:デッカード・ショウである。
水と油。犬と猿。月とすっぽん……は違うか。
とにかく揃ってスキンヘッドの同族嫌悪な凹凸コンビがまたしても世界を救う日がやって来たのだ。
迎え撃つは機械人間ブリクストン
相手にとって不足なし!!
決戦の火蓋は切られ、漢たちの熱き戦いが幕を開けた。

※以下激しくネタバレしております。未見の方はご注意を。

 

感想

本シリーズにおいては完全なもぐりなので、今回は名場面集にてお届けいたします。スピンオフということもあり、過去作をまったく知らない身でも問題なく楽しめました。
それでは行ってみよう!

●バッド・ガイ現る!
怪しげな場所で怪しげに並ぶトラックに、怪しげな人々が銃を構えつつ近寄っていき……と思ったら、なんと近寄っていったほうが正義の味方MI6(英国の情報機関。007でおなじみ)だった。
ほんで武装した連中から何かを強奪……しようとしたところに、バイクにてヘルメットおじさんがかっちょよく登場!
出たー、イドリス・エルバ氏!!!
もといブリクストン君! 今回の悪役!
自分で「バッド・ガイ」とか言っちゃうところにシビれるあこがれるゥ! エルバ氏だから許されるゥ!!!
なんだろう、今回のスーツがめちゃカッコ良い。エルバ氏の長身をすらっと魅せて最高にイカしてます。ヒューっ!!

●ウィルス注入
人と機械のハイブリット。半分人造人間ブリクストン氏が強すぎたため、あっちゅう間に倒されてしまったMI6。なんつー不甲斐なさ。唯一生き残った美女がケースからウィルスを奪取しようとするも、ブリクストンがすぐそこに迫っている!
よし、注入だ!

えっ、なんて?

見るからに危険そうなウィルスを体に注入って、何言ってんだこの子。
間一髪。ブリクストンがトラックに駆け付けるとそこはもぬけの殻。美女は無事にウィルスを体内に保管して姿をくらましてしまったようだ。

いやいやいや、逃げる余裕があるならケースごと、もしくはウィルスの入った容器だけ持ち出せばよかったのでは……。かなり危険なウィルスっぽいのに、ここは美女の肝っ玉を褒めたたえるべきなのか?
まっ、細けぇことは気にすんな!!!

●スタイリッシュ登場シーン
主役二人の登場シーンが、画面二分割の同時進行でスタイリッシュ

なるほどなるほど、ステイサム氏演じるショウは都会的なスマート男子で、ロック様演じるホブスは無骨なワイルドシングスなのだな。わかりやすい。

●ヘレン・ミレンさんご登場
まさか彼女がショウ氏の母上とは……!!! いつ見ても麗しいお姿です。

●ウィルスがエグイ
なんとここでライアン・レイノルズ氏がロックという役名でご登場。ホブスと意味深なやり取りをしていたので過去作にも出てるのかと思いきや、純粋に本作だけのカメオ出演だったんですね。さすが大物。わずかな出番で強烈な印象を残しております。

そんなロック氏からの情報によると、なんとブリクストン氏所属の組織『エティオン』は、感染すれば72時間以内に体内の臓器を全部溶かしてスープにするというウィルス『スノーフレーク』を開発していたそうな。

……。
すいません、ウィルスがエグすぎて泣けてきました
どうして映画に出てくるテロウィルスって、苦しい死に方博覧会みたいな、大事な頭脳をこぞって妙な方向にひねり倒したものを出してくるんですかね。
ふつーにパタリと死ぬやつでいいじゃん。72時間以内にパタっと意識を失って心臓が止まるって効能だけでいいじゃん。

臓物スープとか、まったくもって馬鹿じゃないかな!! 

●レッツ・面罵タイム
元同僚からの依頼により、仲良く組んでのお仕事を与えられた主役二人。
いざ顔を突き合わせてみれば、いやー出るわ出るわ罵倒の数々。よくぞそこまで口が回る。
あっ、あれか。二人が脳まで筋肉でないことをわかりやすく説明する演出か。
いや違うか。
仲悪いな、君たち!

●美女=ショウの妹
結局別行動となった二人。
冒頭の美女宅にこっそり忍び込むショウを横目に、あっさり本人と接触するホブス。そこで何やかやあり彼女を本部に連れて帰る訳ですが、なんと美女ことハッティはショウの妹であることが発覚。なるほど。妹はおかん似だな!

●予告編のビル逆落し!
そこにブリクストンが来襲。あっ、これ予告のやつだ!

出た、逆落とし!!

ホブスがすゲー勢いでどーんって落下したけど大丈夫か?

大丈夫だった。

でもって直後にカーチェイスとか元気だな、お前ら!
それにしてもあの演出は必要だったのでしょうか。ブリクストンがわざわざ地面をスライディングして横からシャパパパパーーって来たバイクに乗るシーンですが、普通に乗り込んだらいいのではと思うのはワイスピ初心者だからでしょうか。
スタイリッシュ!!

●吠えるブリクストン
エルバ氏は叫ぶ姿もかっけーな。
ぶちぬかれたダブルデッカーといい、他人の地元でやりたい放題です。
お尋ね者にもされちゃうし、みんな仲良く札付きの悪! ワオ!

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●訪問、ネギ坊主!
ウィルスをなんとかするには選択肢が二つしかない。
1:ハッティを焼き尽くす
2:抽出マシーンのあるエティウスの根城に乗り込む

1を選ぶ奴いんのか

というわけでロシアに飛ぶ三人。
途中「お兄のそんなとこ見たくなかった」シーンが挟まれ、ただのステイサム氏役得シーンじゃねーのと思いつつ、なんやかやでエティウスの根城へ。
ここでまた運命の選択が。
1:質より量の敵が待ち受ける廊下
2:呂布並の体躯を持つ敵一体が待ち受ける廊下
さあどっち?

どっちだろうと、あれだけバカスカ暴れたら侵入がバレるに決まっとろーが。
ドジっ子か、お前ら。

●予告編の電流デスマッチ!
あえなく捕まり、電気流す機械に繋がれる二人。あっ、これも予告編のやつだ!
三回ね。三回流したら死ぬからね」と煽る煽る!
そして「なら俺たち四回まで平気だし?」と応える応える。

応えんでいいわい。
命大事にぃ! とはいえ五回まで流したらどうなったかな

あまりに電気を流すせいで、終わった後磁石人間になるんじゃないかと別の意味でハラハラしました。

●中盤の山場。何がしかの工場大破壊バトル
アクション映画のお約束。劇中で登場した敵の根城は、ほぼ九割方爆発して塵と消える。
でもこの工場。なんかでっかい煙突みたいなのが山ほどあるけど、結局何の工場だっけ?
その辺の曖昧さもお約束です。
何が一番びびったかって、ウィルス開発した教授の火炎放射に度肝を抜かれました。普段温和な人を怒らせると怖いって言うけどほんとだね。病気治そうと作った技術で臓器スープ作られたらたまったもんじゃないけどさ!

●強いぞ機械人間!
おい、どうする? 人類最強コンビが束になってもかなわないぞ!
ブリクストンの脳はスパコンでも入っているのか、視覚にアイアンマンみたいな情報が山ほど表示される模様。
だがパンチしようとする人間に対し「攻撃性を確認」の指示を出されたところで、はいそーですか、見りゃわかりますとしか言えないのでは……。
あっ、一応攻撃を予測して避けることができるようですね。すごい機能ですね。エティオン案外しょぼいとか侮ってすいません。

●次男、帰る
結局、ウィルス抽出装置をゲットしたものの、ブリクストンとの死闘で壊れてしまった。後がない三人。
ハッティ「やるべきことをやるのよ」
ショウ「絶対にあきらめるな」

兄貴ぃぃぃ!!!

かーらーの! サモア! サモア!
サモアってどこだ。
調べたら、オーストラリアの東にぽっかり浮かぶ南国の島のようです。
帰郷の逆土産に手痛いパンチをくらったけれど、兄ちゃんが装置をなんとかしてくれる模様。自宅の工場には最新設備が整っているし、すごいぞサモア

●そして始まる最終決戦
あまりの盛り上がりっぷりに工場大爆破がクライマックスだと思った時期もあったんですが、そんなことはなかったぜ。
無事ウィルス除去装置を起動したものの、何故か三十分もかかるという謎仕様。
なんで?
とにかく除去までの間ハッティを守り切り、取り出したウィルスを何とかせねばならない。
来襲するブリクストン。迎え撃つホブス&ショウ。
だがホブスの上半身が裸。
なんで脱いだ。
いや、気合いを入れるというか、伝統に敬意を表すというか、敵の意表を突くというか色々と理由はあるんでしょうが、頭上にブロックが落ちてきても布の帽子一枚を被っているだけで命拾いすることもあるって小学校で習った覚えがあるのでそこはちゃんと着たらいいと思う……って仲間全員裸かよ! 漢の中の漢どもが!

●妹を拉致したヘリを追うため車に乗ってTシャツを着るホブス氏
着るんかーーーい!!
わざわざ着るんかーーーい!!
ほら、やっぱり! 危険だってわかってるんじゃん! 

●連結大作戦!
みんなでつるめば怖くない!
やはり車アクションをやらないわけにはいかないんですね。
ホブス兄含めジモピーたちが神業の連結技術を見せてくれます。

●二対一の有効活用法
これ以上の活用方法がかつてあっただろうか。
ブリクストンの機械の目はなるほど脅威だが、一方の攻撃を避けようとすると、必ず背後に死角ができる=もう一方の攻撃が当たる。
つまり、ショウが殴られた隙にホブスが殴り、ホブスが殴られたらショウが殴る。二対一なら個人の殴られた累計回数は相手が倍。ブリクストンが最初につぶれる。
ブリリアーーーントッ!!

●人造人間の最後
ブリクストーーーーーーンッ!!!

ショウの言葉から、以前のブリクストンは敵であっても気概のある奴だったことがわかる。ぷつりと電池を切られ、波間に消える姿の悲しいことよ……。

●大団円
……と見せかけて、エンドクレジットにあれやこれやがあるから気をつけろ!
ロック捜査官はスピンオフのスピンオフを作れるくらいいいキャラですね。

●監督
『デッドプール2』のデビット・リーチさんだと知り納得です。
デップーも面白かったけど、本作も大変面白かったです。ありがとうございます!!

以上、名場面でつづる感想でした!!
『ワイルド・スピード』シリーズは初めてでしたが、なんなら今年一番の作品というくらいに面白かったです。ぜひぜひこのコンビでの続編を作っていただきたい。楽しみにしております。

最後に大事なことを言うのを忘れてました。
な ん で シ ョ ウ は 脱 が ん の だ
ホブスは脱いだのに! 脱いだらすごいのはステイサムも同じだろ! そこは張り合っとけよ!
それだけが残念であります……!!

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