テレビドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン1ネタバレ感想。80年代ボーイズはチャリンコが命綱。

ストレンジャー・シングス シーズン1 海外ドラマ

原題:Stranger Things:Season1
2016年のTVシリーズ
おすすめ度:☆☆☆☆

【一言説明】
やっぱチャリでしょ。

※完全にネタバレしております。未見の方はご注意ください。

 

 

 

ストレンジャー・シングス シーズン1

契約したNetflixを満喫すべく、いそいそとこたつde視聴を続けております。
『Netflix おすすめ』で検索すれば必ず名が上がるこのシリーズ。探さずとも初回起動時のホーム画面でおすすめに挙げられていたため、すかさず視聴の運びとなりました。

シーズン1の舞台は1983年のインディアナ州にある架空の町ホーキンス。
まだインターネットも一般には普及しておらず、携帯電話もスマホもなかった時代。人々のやりとりは備え付けの電話もしくは手紙、もしくは直接足を運ぶしかなく、車を持つ高校生ならともかく、清く正しきキッズたちの移動手段は徒歩かチャリンコという古き良き時代なんですね。
メインのキッズ三人組がチャリであちこち走り回る姿は、スピルバーグ氏やスティーブン・キング氏作品へのオマージュもたっぷりに、ええのう、ええのう……となった次第です。

現時点で公開されているのはシーズン3まで。シーズン4も公開が間近のようですね。
とりあえず今回はシーズン1の感想をば。2以降も視聴次第記事を書きたいと思います。

[adchord]
スポンサーリンク

あらすじと感想

各話のあらすじとその感想。

第一話:ウィル・バイヤーズの失踪

原題:The Vanishing of Will Byers
ざっくりあらすじ:ウィル、さらわれる。

マイク、ウィル、ダスティン、ルーカスという仲良し四人組が、ボードゲームか何かで暗くなるまで遊んでいる。子供のくせに、夜になる前に家に帰れやと思えど、わんぱくキッズはそんなこと御構い無しに粘る、粘る。
だが町の近くにあるいかにも怪しげな研究所っぽいところで、冒頭、職員が人ではない何かっぽいものに襲われてしまう。
これは……あかんやつ。
「じゃあまた明日ね!」と言って、家主のマイクを残し、自転車で散り散りに帰る残り三人。
えっ、送って行かないのか? 子供一人で夜道を帰らせるとか、放任主義がすぎないか、とハラハラしていたら、案の定そのうちの一人ウィルが帰り道の途中で怪しげな気配に追いかけられる。それでもやっと家に帰り着いてみれば誰もおらず……いや、いた。かわゆいわんこが出迎えてくれた。
ホッとしたのもつかの間、そのわんこがドアに向かってわんこら吠え始める。
慌てて家の裏の倉庫に逃げ込むウィル。だが倉庫の電気が突然明滅し始めた……と思ったら、天井からやってきた何かに襲われ、絶叫と共にウィルは姿を消してしまうのだった……。
わんこは?
わんこどうなった!? と気が気じゃなかったんですが、夜が明けたらちゃんといたのでとりあえずホッ。
けれど消えたウィルは見つからず。
彼は兄のジョナサンと母のジョイスの三人暮らしのようですが、朝になるまでウィルの失踪に気づかないとか何をやっとるんだと首を傾げました。
アメリカの、特に80年代はそんな空気だったんですかね。のんびりした田舎町だし、遅く帰ってきて子供の姿が見えなくても、もう寝ちゃったかなーくらいにしか思わなかったのかな。本当ならジョナサンが家にいて出迎える手はずだったというし。ジョナサンめが。
慌ててウィルの行方を探すジョイスは警察署長のホッパーに助けを求めるが、行方は依然としてつかめず。

一方、研究所の奥の壁には、何やら怪しげな空間に向かってぽっかりと穴が空いているようで、バイオハザードなスーツを着た人々がボコボコ気持ちの悪い物質で囲まれた穴を観察している。
なるほど、あの怪しげな気配はここから来たわけですね。
でもって、町のハンバーガー屋に突如頭を丸坊主かつ手術着姿の少女が現れ、不審に思った主人ベニーが保護。虐待を疑った彼は福祉施設に電話をかける。
「名前は?」と尋ねるベニーに腕に掘られた数字(011)を見せる少女。
「イレブン……」
名前じゃなくて番号じゃねーか。完全にあの研究所から逃げ出した子じゃねーか。すでにろくな施設じゃない感がプンプンするわー。
しかもベニーはとても親切な男性だったのに、その夜ソーシャルワーカーを偽って押しかけた研究施設の連中によって、なんと殺されてしまう。
彼が作るバーガーはマジで美味そうだったのに……きいぃ。
超能力的な謎能力を駆使し(なんや追って来た人がポキッていってた気がするがキニシナイ)、間一髪で逃げ出した少女イレブンは、ウィルを探していたマイクたちに出会う。

一方、ウィルが消えたことで意気消沈していたジョイスの元に、一本の電話がかかってくる。
受話器の向こうで聞こえる息遣い。
常人なら変態からの電話だと思うところを、無償の愛をもつ母の耳は聞き分けていた。
「ウィル!? ウィルなのね!?」
突如電光を発して燃え尽きる電話。一瞬だが確かに受話器からジョイスの口に向かって電撃走ってたように見えたが、ジョイスの口は大丈夫だったのか → 大丈夫だった。母ちゃん強ぇ。

そんなこんなで続け次回!
さすが人気シリーズ。一話目の掴みはバッチリでした。主役四人組の顔ぶれといい、溢れ出るスピルバーグ感がなんとも心地よく。今後どうなるのかが気になる次第です。

第二話:メープル通りの変わり者

原題:The Weirdo on Maple Street
ざっくりあらすじ:電話、また燃える。

職場で前借りしてまで買って来た電話が再び燃えてしまう回。
ジョイスはシングルマザーっぽいので決して裕福ではないはず……だがウィルと回線が繋がる為に燃えてたら、この先何ダースの電話が必要じゃっちゅうねん。

前回イレブンと出会ったマイクたちは、とりあえずマイクの家の地下に彼女を匿おうとする。
イレブンは普通の暮らしを送ってこなかったのか(見りゃわかるけれども)、カタコトしか話さず、友達や約束という言葉にキョトンとした顔で反応するなどぶっちゃけ超KAWAIIヒロインの波動を放っている。
そんなイレブンに最初の文字をとって『エル』という名前をつけるマイク。ヒューっ!
案外常識派だったダスティンとルーカスは、親にエルのことを申告するよう言うが、エルは何かから逃げているらしく、超能力を披露して二人を文字通り力づくで制止。
しかも会ったはずのないウィルの写真に反応し、ボードゲームを使って彼が暗闇の世界で怪物らしき何かから隠れていることを示唆する。
やはりウィルはどっか別の場所に連れて行かれた模様。でもそこでどうやって怪物から逃げ出したのかは謎。運が良かったのか。

一方ジョイスはウィルがいなくなり、ノイローゼ気味に。新たに購入した電話を取り付けて、まんじりともせずにかかってくるのを待っていた。
ここでジリリリン → 『ピザ屋です』とかなんのかなと思ったが、そんなことはなかった。ですよね。
そして夜、再びウィルから電話がかかってくる。
前回は「ハアハア」しか聞こえなかったので、視聴者的には変態さんの可能性ワンチャンありかと思ったのだが、今回は明確に「ママ?」の声が。疑ってメンゴだ。
そして燃え尽きる電話。
やめれ。決してお安くはないんだぞ。
でもって明滅する電灯が激しくなり、突如居間の壁が盛り上がり、中から人っぽいシルエットがうにょおーーっとなる。
びっくりして外に飛び出すジョイス。
だが次の瞬間、ウィルの部屋から音楽が鳴り始め、意を決して再び家に入っていくジョイス。
母ちゃん強ぇ。

そんな出来事の裏で、ウィルの兄ジョナサンも弟の行方を必死に探していた。
彼の自転車が発見されたあたりの森をうろつき、趣味のカメラでパシャパシャ撮りまくるジョナサン。
だが気がつけば、そこは同じ高校のいけ好かない金持ちイケメン、スティーブの豪華な邸宅の前。折しもスティーブとその取り巻き、そしてちょっといいなと思ってる女子ナンシー=マイクの姉がパーティ中。
思わずストーカーチックに隠し撮りするジョナサンだったが、ナンシーの友人バーバラが一人取り残されたプールに腰掛けている写真を撮った後、ふと目を離した隙に姿が消えたのを目撃する。
だがたいして気にしないジョナサン。
どっか行ったん、くらいにしか思ってないが、お前の弟と同じ目に遭ったんだぞ、おいこら。

そんなこんなで、続け次回!
清純派ナンシーがスティーブの部屋でうっふーん☆なことになったようなので、まあ年頃男子はそっちのが気になるよね! でもバーバラも気にしてやれや!
あと前回殺されてしまったベニー氏が、なんと自殺に見せかけるように裏工作されているから怒髪天をついたぞ、ク●が! 
なんかおかしくねって思うホッパー氏がナイス! 仇をとってやれ!

[adchord]

第三話:悲しみのクリスマス

原題:Holly, Jolly
ざっくりあらすじ:遺体、見つかる。

昨晩激写した写真をなぜか学校の暗室で現像するジョナサン。
正気か。
案の定、やってきた生徒にそれを見咎められ、駐車場にてスティーブ一味に写真を破かれ、カメラまで壊されてしまう。
しかもナンシーにはストーカー扱いを受け、なんかもう踏んだり蹴ったりだが、お前もうちょっと考えて行動せいやと割と身から出た錆

ナンシーは破かれた写真の中にプールサイドのバーバラ写っているものを見つけ、かけらを拾い集めたのち、スティーブの家に様子を見に行くことにした。
昨夜のプールにやってくるナンシー。
同じ頃、暗闇の世界側と思しきプールで、何かから必死に逃げようとするバーバラ。だが健闘虚しく、足を引っ張られ絶叫と共に闇に消える彼女。
ナンシーはプール裏の森にて、一瞬だけ目の前を横切った異形の存在に驚き、慌ててその場を逃げ出した。捕まらなくてよかったね!

一方、ウィルの行方を追うホッパーは、森近くに建つ例の研究所にウィルが入った可能性もあると見て、中を改めさせてもらうが、明らかに怪しい挙動の職員たち。
視線が全く歓迎しておらず、入り口付近の監視カメラの記録を見せてもらうも、雨が降っていたはずの日に雨の映像が映ってなかったりと超怪しい。
だが研究所は国立の、しかもCIA認可の研究が行われており、国家権力に容易くは反抗できないのでとりあえず引き上げる面々。でも怪しい。

そして前回電話を買い込んだジョイスは三度電話買うのかと思いきや、なんと今回はクリスマスに使いそうな電飾を山ほど買い込み、それを家中に吊るして明滅によってウィルと対話しようと試みる。
知らん人が見たら完全なサイコさんだで。
だが母の熱意が功を奏し、明滅の回数と並べられたアルファベットに対応する明かりの点滅とで意思疎通を可能とした親子。
やはりウィルはどこか別の世界にいるが、帰ってくる方法がわからない。
そして突如激しく点滅する明かり。
『RUN』=『逃げて』。
怪物の形に盛り上がる壁。逃げ出すジョイス。怖いからやめれ!

だが運命はそんなジョイスをあざ笑うかのように過酷な事実を突きつけてきた。
町の奥にある採掘場脇の湖で、ウィルの遺体が見つかったのだ。
まさか、本人ではないだろ? と思って見に行ったマイクたち。だが彼らの目にも、その遺体が本人であることははっきりと映った。

というわけで続け次回!
えっ、じゃあジョイスと会話したウィルはなんなの? 魂? 
バーバラは死んじゃったみたいだし、ウィルも本当は死んでたの? と謎が謎を呼ぶ展開に、『続きをみる』ボタンを押す手が止まらない。やめられない眠れない。2019年残りわずかの夜は更け行くのだった……。

第四話:遺体

原題:The Body
ざっくりあらすじ:タイトルが、直球。

死んどるやん。タイトルがもう遺体やん。
というわけで覚悟して見た第四話。
愛情ふかき母ジョイスは遺体を前にしてもそれがウィルだとは認めない。
というか、遺体発見から遺族確認まで一晩置いてる。「今夜は眠れ」と言われても寝れるわけないだろ。
遺体を見て、「腕を見せて。あの子なら痣があるはず」と言うジョイスで結果は映されずに終わるんですが、多分痣はきちんとあったっぽい。
だがそれでもあれはウィルじゃないと主張するジョイスと、葬式をすると言うジョナサンとで決裂。実際にウィルの声を聞いたジョイスはともかく、遺体を目にしたら弟の死を認めざるを得ないのは仕方がない。
母とやりあって傷つくジョナサンに、バーバラの写真を手にしたナンシーが声をかける。彼女がスティーブの家の裏で見た怪物の話をすると、母が同じようなことを言っていたことに気づくジョナサン。
よく見ると、プールサイドに腰掛けるバーバラの背後に、何かの影が写っている。
その部分を引き伸ばしてみる二人。
出来上がった写真には、明確にあの怪物の姿が写っていた。

同じ頃、研究所にできた穴の中に、バイオハザードスーツを着た職員が調査の為に潜っていた。
だが「何かあります……」的な報告の後、明滅する電灯。何かの叫び声。
慌てて職員を繋ぐ命綱を手繰り寄せて見れば、そこには血まみれの服の切れ端が。
怖っ!
多分服の端っこだった……と思いたい。断じて人体の一部とかそんなものではなく。決してなく。
どんだけ凶暴なんだよ、怪物は。

そしてジョイスの他にもウィルの生存を信じるのがマイクたち。遺体が見つかったことで、ウィルは死んでいたじゃないかとエルを責めたマイク。だが彼女がいじった無線機からウィルの声が聞こえ、一気に生存を信じる方向へ。
ちょうど学校ではウィルの追悼集会が行われることになり、カツラとワンピースを着て変装したエルと共に向かうことに。
坊主頭からかわゆい女の子ルックになったエルにそうとは気づかずときめくマイクにヒューっ!
&集会で野次を飛ばしたいじめっ子を超能力を使って失禁させるという男気を見せたエルにサイドときめくマイクにヒューっ!
懇意にしていた先生の無線機でウィルの声を拾うことに成功したマイクたちだったが、同時刻、ウィル宅にてジョイスはとんでもない目に遭っていた。
例の盛り上がる壁付近にて、今度は薄い膜一枚を通し、確かに生きている息子と対面したジョイス。その時の会話をマイクたちが無線で聞いていたわけだが、ウィルに必ず助けに行くから今は怪物から逃げるように伝えるジョイス。ウィルは承諾し、壁の向こう側の闇の世界に消えて行く。たまらず壁を斧でぶち破るジョイス。だが無情にも、ぽっかり空いた穴の向こうには、ただ外の世界が広がっているだけ。
この穴どうするんだ……。
夏には見えないんですが……居間の壁にぼぎゃんとでっかく穴が空いたんですが……。

ウィルの遺体発見時の状況に疑問を持ったホッパーは、発見した男に直撃するも逃げられてしまう。その背後に見え隠れする研究所の圧力。
意を決して遺体安置所に忍び込み、ウィルの遺体の胸をかっさばくホッパー。
なんとその中には大量の綿が詰まっていたのだった……。

というわけで、続け次回!
綿て。
ぬいぐるみじゃねーんだからさ! ずさんにもほどがないか?
というか、研究所はどうやって実物もないのにウィルのそっくりボディを作り出せたのか果てしなく謎でございます。アメリカだから、住民全員の生体情報でも記録してあるのかなー。さすがにないと思うんですがねー。

第五話:ノミと曲芸師

原題:The Flea and the Acrobat
ざっくりあらすじ:ノミ、自由。

ウィルの遺体が偽物であることを知ったホッパーは、大胆にも研究所への侵入を試みる。
案外簡単に侵入できたため、この時代にはまだ監視カメラなかったのかと思ったら、あっさり捕まり「監視カメラあるんだぜ」と諭されるホッパー。
あるんかい。
だが職員の制止を振り切り、例の穴の空く部屋までたどり着くホッパー。
でもってそこで気絶させられるホッパー。
目覚めると自分家。しかも周囲にはこれ見よがしな酒瓶。
そうかー、全部酔っ払って見た幻覚だったかー。納得ー……するかアフォ。どんだけホッパー君を舐めてるんでしょうか、研究所は。
執念で自宅内から盗聴器を探し出したホッパーは、ウィルは生きていると確信する。

そんな中で開かれるウィルの葬式。
ジョイスはおろかジョナサンもウィル死亡に懐疑的にも関わらず、一応執り行われなければならない葬式。
ウィルの生存と別次元にある闇の世界の存在を知ったマイクたちは一応参加するも、その場にいた先生に並行世界について尋ねる。
先生は語る。
曲芸師が綱を渡っているとする。曲芸師は前後にしか進めないが、その後ろにいるノミは、曲芸師の横を通ることも、綱の下=つまりは裏側を通ることも可能だと。
では曲芸師が裏側に行くにはどうしたらいいか? 
答えは、入り口を作ってやること。だが入り口を作るには強力なエネルギーが必要だ。
つまり、すでに入り口がどこかにあるとすれば付近の磁場は歪んでおり、方位磁石が乱れる方に進めば入り口が見つけられるのだ。
それぞれが磁石を手に、森の中を探検する三人とエル。
少年探検隊って感じで、このくだりはめっちゃワクワクしました。
ところが研究所で実験体として過ごしてきたエルは、実は以前に裏の世界に接触したことがあり、そこで例の怪物の恐ろしさを身を以て体験していた。ゆえにわざと磁石を乱していたことがばれ、怒ったルーカスを超能力で吹っ飛ばしたことが原因でマイクにも責められ姿を消すことに。
まあちょっと後ろに引かせればいいところを、どっかーんとバスに衝突させるもんだから、そりゃー怒られるわ。

前回怪物が存在することを知ったジョナサンとナンシーは、独自に怪物を退治しようと武器を持って森の中へ。
すると動物の死骸を引きずる何かを目撃。
相手を追ったナンシーは、一本の木に空いた不思議な穴を発見。そこに入り込み、トンネルのようになった穴を通り抜け、暗闇の世界にたどり着いた。
だがそこで一心不乱に死骸を潜ってる怪物に気づかれてしまい……。

というところで、続け次回!
この回ではホッパーとジョイスがウィル生存に同意し、ジョナサンとナンシーがタッグを組んだりと、大人側にも大きな動きがありました。
残り三回、果たしてウィルは生還できるのか? そしてバーバラは生きているのか? 『続きをみる』ボタンはもちろん押すぜ!

第六話:怪物

原題:The Monster
ざっくりあらすじ:有能、ダスティン。

前回、闇の世界に閉じ込められてあわやとなったナンシーは、ジョナサンの声を頼りに穴を通り抜け元の世界に帰ってくる。
その途端に閉じる木の穴。まさに危機一髪。
怯えたナンシーはなんとジョナサンに寝室に泊り込んでもらい、しかも同じベッドにて隣で眠るように指示。
なんつー小悪魔。
こりゃージョナサンは眠れんじゃろと思っていたが、普通に寝てた。
まあ疲れてますよね。
だがそこをスティーブに見られてしまい、嫉妬に狂ったスティーブとジョナサンが喧嘩。ジョナサンが勝利するも一人だけ警察に捕まるというザッツ青春劇場を繰り広げ羽目に。

前回決裂した三人組だが、いちばんお調子者かと思ったダスティンがなんと一番大人な対応を取り、ルーカスと仲直りするようマイクを諭す。
だが断るルーカス。
二人とは別行動を取り、磁場が歪むのは研究所付近であることを確認。
一方エルを探すマイクたちは、なんと森でいじめっ子たちに追い詰められ、ダスティンをナイフを人質に取ったいじめっ子は採掘場……ウィルの偽遺体が発見された湖に飛び込めという。
距離何メートルあると思ってるんだ。
普通に殺人だぞ、君。
だが飛び込むマイク。
マジかよ。こりゃ死んだわ。
  ↓
死ななかった。おそらくはその辺りに潜伏していたエルによって空中で制止し、ふわふわと浮いたまま地面に戻れるマイク。
怒りに燃えて現れるエルさん、マジカッケーっす!
超能力でいじめっ子の腕をボギッと折り、「消えろ」と促す姿の女傑っぷりときたらだで!
というか合流する前、ボロボロの姿で町のスーパーに現れて堂々と万引きなんぞしてきたので、荒ぶり方が半端ない。
けれどマイクたちを前にしたエルは涙を流し、ウィルがさらわれるきっかけとなった入り口を開けてしまったのは自分だと説明。
「パパ」と呼ばされていた研究者の指示により、別次元の入り口を開ける実験に挑まされ、成功してしまっていたのだ。
「自分は怪物だ」と言って泣くエルに「違う」と声をかけ、抱きしめるマイクとダスティン。
だがその姿を、研究所の職員たちが影から見つめていたのだった……。

というところで続け、次回!
ジョイスとホッパーはエルの母親に会いに行き、彼女の娘=エルが実験体として赤ん坊のうちに研究所に連れ去られたことを知ります。
どんだけエルかわいそうなんだ……。
いよいよ物語も大詰めっぽい感じですね! 休む暇がないですね!

[adchord]

第七話:浴槽

原題:The Bathtub
ざっくりあらすじ:チャリ、突っ走る。

研究所の人間にエルを匿っていることがバレたマイクたち。
マイク宅に戻りホッと一息つくも、そこに一人別行動だったルーカスから「やばい奴らがそっちに行く!」の報が入り、電気会社に見せかけた研究所のバンがいくつもやってくる。
慌ててチャリで逃げる三人。追いかけるバン。
いかに機動性が優れていようと、所詮チャリはチャリ。ルーカスと合流するもピンチになりかけたところで、火を吹いたエルの超能力により文字通り吹っ飛ぶ先頭の車。
辛くも逃げ出した四人だが、自宅は抑えられているしどこに逃げればいいのか?
窮地を救ったのはホッパーだった。
ジョナサンとナンシーを拾い、事態を把握しあった大人組が無線でマイクたちに接触。合流して学校へと逃げ込む。
そこで入り口を開いた実験と同じ水槽を用意し、エルに闇の世界へ意識を飛ばしてウィルとバーバラの居所を探ってもらう。
残念ながら、バーバラはすでに死んでいたが、ウィルは自宅付近の秘密基地に身を隠していた。
だが彼は衰弱しきっており、しかも怪物の手が迫っている様子。
現実世界に帰還したエルからもうあまり時間がないことを察したジョイスとホッパーは、研究所に殴り込み忍び込むことを決意。出かけていく。
一方ナンシーとジョナサンは怪物をおびき寄せて退治することを決め、子供たちとは別行動を。
果たしてウィル奪回作戦は成功するのか? というところで続け次回!

第八話:裏側の世界

原題:The Upside Down
ざっくりあらすじ:母、強し。

前回、研究所に忍び込んだもののあっさりと捕まったジョイスとホッパー。
ですよね。捕まるよね。
荒ぶるジョイスに代わってホッパーが取引を持ちかける。
ウィルさえ戻れば今回のことは全て忘れる。だから俺たちを闇の世界へ行かせてくれ、と。
取引は成立。バイオハザードスーツを着て、壁に空いた穴から闇世界へと入って行く二人。
よく行けるな。

一方、ナンシーとジョナサンの若者二人は、兼ねてからの怪物退治計画をジョナサン宅で実行。お互いの手のひらを傷つけ、血の匂いで化け物を呼び出そう……とした時になぜか現れるスティーブ。
ナンシーを心配して来たらしいが、タイミング悪男。
三人揃った後で現れる怪物。仕方ないので成り行き的に参戦するスティーブ。
だが案外役に立つスティーブ。
一発でのされてしまったジョナサンの代わりに、釘バットで怪物をボコボコ殴りまくる。
やるじゃん、スティーブ。
結局火をつけては見たものの、息の根をとめるまでは行かず、闇の世界に逃げられてしまう。
だが結果的に奴を引きつけておいたのが功を奏し、裏側の世界ではホッパーとジョイスが怪物に見つからずに捜索を続けることができた。

その頃学校ではダスティンとルーカスがプリンを探しに出かけた隙に、マイクとエルがいい感じになっていた
「君は家族にはなれないっていうか……そうじゃなくて、女の子……スノーボールに誘いたい存在なんだ」とぶちかまし、一塁出撃を果たすマイク。ヒューっ!
そんなボーイ・ミーツ・ガールな時間がすぎた後、研究所職員たちがエルを捕まえんとやってくるも、超能力の反撃にあう。だがエルが力尽きたところをここぞとばかりに捕獲する『パパ』。
絶体絶命と思われたその時、大量に流された血の匂いを辿ってジョナサンたちに撃退されたモンスターが現れる。
怪物はあっさり『パパ』を血祭りに上げ、マイクたちを追い詰める。
もうだめだ……と思ったその時、エルが立ち上がり、悲しそうにマイクを振り返った後、力を解放。怪物を道連れにして消えてしまう。
スノーボールの約束が……!
こうなるってわかってたけど、悲しいなあ。

けれど嬉しいことも。
闇の世界で無事にウィルを保護したホッパーとジョイス。
一時は息をしておらず、必死に救命を試みる二人。その甲斐あってか息をふきかえすウィル。
最後は無事に家へと戻り、めでたしめでたしで終わる……ように見せかけて、闇世界の虫っぽいものをウィルが吐いたり、ナンシーがスティーブとよりを戻したり、取り決めに従いホッパーは事実を黙秘せざるを得なくなったり、結局エルは戻ってこなかったり、でもホッパーが森近くにパンケーキらしき食料を設置してみたりと、次シーズンに期待大な展開を見せて終了となりました。

いやー、面白かったです。
SFとファンタジーとスリラーとが上手に合わさり、そこに少年少女のスパイスも加え、『グーニーズ』とかに夢中になった頃を思い出しました。
シーズン2も楽しみです。早速見るべし!

人物紹介

●マイク
仲良し四人組のリーダー的存在。キッズの巣となる地下室を自宅に持っており、よくそこに集まってはウゴウゴとやっている。
エルを匿い、絆を深めていく。
まだ12歳ゆえにエルへの恋心を自覚するのは遅かったが、最終話にてようやく彼女に告白。両思いになりそうだった……が、ガールフレンドが突如消失するという悲劇に遭う。
ウィル救出に関するアレヤコレヤで姉のナンシーとの仲も深まったようで何より。
救出後は四人で仲良くつるんでいるようだ。

●ウィル
怪物に連れ去られ、長らく闇の世界にいた少年。ウィルの友人。
さらわれた後、どうにかして怪物から逃げ出し、ずっと自宅付近に隠れていたが、母と会話しているところを見つかり、その後は必死に逃げ回っていた模様。
闇世界の生物が気道に深く入り込んだ状態で発見され、無理やり引っ張って抜いてもらうも、現実世界帰還後もその影響が抜けていない様子が見受けられる。
口からナメクジ……ヌンギャー。

●エル(イレブン)
本作のヒロイン。赤ん坊の頃に研究所に拉致され、そこでずっと実験体として育っていた模様。
与えられた番号は11=イレブン。ブレナー博士をパパと呼び、彼の言いなりで様々な実験をやらされていた。
一度猫を念力で殺せと言われ、泣きながら無理だと訴えると懲罰房に力づくで入れられそうになった。さすがにキレたのか、拘束しようとした職員を一人は吹き飛ばし、一人は首をボギャンッと折って見せると、キラキラと顔を輝かせたパパがやたら優しく抱き上げてくれるという結局真の怪物は人みたいな展開になった。
マジク●だろあの親父。

そんな環境だったので最初はカタコトしか話さなかったが、マイクたちとの交流によって徐々に普通の女の子としての顔を見せ始めていく。
だが結局はマイクらを守るため、自分が呼び出してしまった怪物を道連れにおそらくは闇の世界へと消え去って行った。
シーズン2では復活するだろうけど、二人の別れのシーンはかなり切なくてジーンとくるものになっていました。

●ジョナサン
ウィルの兄。周囲と馴染まず我が道を行く一見根暗男子。だが繊細な弟にも理解を示し、優しく接するなどいい兄貴だった。
作中ではモンスターの存在に気づいた後、ナンシーと共に退治しようとするが、正直体格差がありすぎて無理ゲー感がパなかった。
だがスティーブが隙を作ってくれたのもあり、自宅の廊下に火をつけるというよく考えると超危険な行為に及び、怪物を撃退することに成功する。
ウィル帰還後はスティーブに新しいカメラをプレゼントされ、いつも通りマイペースに生活しているようだ。

●ナンシー
マイクの姉。かわゆい優等生女子。
だがもちろん優等生なだけではなく、スティーブとの一夜に及ぶなど年頃女子らしい行動も見せる。
バーバラがいなくなったことに責任を感じたことを差し引いても、銃器店で物騒な武器を買い込むその姿は生まれつきの女傑。
いざ決戦の場に挑んでも全くひるむことなく戦う姿はソルジャーの称号を与えたい。
だがなんでスティーブとよりを戻しとるんじゃい。そこはジョナサンじゃろがい。

●ジョナス
ウィルとジョナサンの母。
ウィルがいなくなって最初はノイローゼ気味になっているのかと思いきや、ただ一人最初から最後まで息子の生存を信じて疑わず、しかも闇の世界に乗り込んで行って最終的には息子をこの手で取り戻すという実にあっぱれな行動をとるすげー母ちゃん。マジカッケーっす。
ただ心配なのはバイヤーズ家の金銭状況だ。前借りした給料は無事に返せたのか?
何はともあれハッピーエンドでよかったね。

●ホッパー
ホーキンスの警察署長。
のっけから半裸のセクシィ寝姿にて登場するのだが、一体誰に向けたサービスシーンだったのか。
最初は気難しい人なのかと思いきや、実は一人娘を癌で亡くした過去があり、情に厚く子供に優しい人物であることがわかってくる。
ウィルを助けることで過去のトラウマと向き合い、やがてはそれを克服するであろうことが示唆される。
子供が主役の物語にあって、きちんと頼れる大人であり続けた姿が実にあっぱれ。次シーズンでも活躍してほしい。

●ダスティンとルーカス
仲良し四人組のメンバー。マイクと共にウィル捜索に活躍するわんぱくめんこいキッズ。
今回はマイクとウィルメインなところがあったが、次シーズンでは彼らの家族が出てきたりなど、もっとどんちゃら活躍してほしいですね。可愛いですね。

●スティーブ
ナンシーの恋人。金持ちの息子。
ジョナサンに対する態度があれで鼻持ちならんやつかと思いきや、きちんと謝罪、若いするなど根はいい子。
そして対モンスター戦でも立派な体躯を活かした活躍を見せたので好感度は上がって終わった。
いきなり恋人が鈍器を構えて出てきたらそりゃびっくりするわー。

●ブレナー博士
どクズ。
実の娘ではない少女を母親から引っさらってド外道な実験に関わらせていたアフォ。
しかもその子が強い力を見せるなら、部下が殺されてもオールオッケーという姿勢がなんかもうお前苦しんで最期を迎えてくれよと思ったらそうなった。怪物君グッジョブ。

●怪物
闇の世界からやってきた怪物。血の匂いに反応して、あっちの世界からこっちにやってくる。案外ひょいひょい行き来しているので、入り口を作る能力はエルよりも高かった模様。
山ほど人や生き物を誘拐し、食料庫を作ってはもっちゃもっちゃと食べていた。
当初は「顔がない」と表現されていたが、実際にはしぼんだ蕾みたいな頭部をもっており、それが中心からグバァッと開くとでっかい口が見えるといういかにもなビジュアルをしている。
多分エルの手で死んだと思うんだが、もしかすると生き延びているかもしれない不気味なやつ。
もう出てくんなよー。

●製作
ザ・ダファー・ブラザーズというお二人がプロデューサーを務めているそうな。
とても面白かったです。ありがとうございます。

↓古き良き時代の少年冒険譚といえばこれ。ミキサーがトラウマ。

タイトルとURLをコピーしました